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児島活弁シネマライブ 

2013年11月03日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 この度、第9回目となる活弁シネマライブを開催する運びとなった。
すでにチラシの印刷も出来、チケットの準備も出来た。

 少し先になるが来年の1月18日(土)14時〜児島市民交流センター
ジーンズホールでの開催となる。ぜひとも会場を満席にしたいと思っている。

 今回の映画は佐々木亜希子弁士が語る「要心無用」という少しペーソスで
はちゃめちゃに面白いハロルド・ロイド主演の映画である。ロイド自らが
主演となり監督をしている。

 当時、アメリカには三人の喜劇王と呼ばれる人がいた。筆頭に上げられるのは
チャップリン、そしてキートン、更にロイドである。競って初期の映画時代に
大活躍した俳優であり、優れた演出家達であった。

 こうした人物たちが作った映画は今の時代に鑑賞しても見劣りはしない。
チャップリンの数々の映画が代表するように現代にも通じる、あるは現代映画を
凌駕するような作品が少なくない。今回の映画も楽しみにしておいて欲しい。

 ちなみに過去に大流行したロイドメガネはハロルド・ロイドのトレードマーク
だった。映画の輸入とともに日本に入ってきて、お洒落な眼鏡として一大ブームを
巻き起こした。黒縁の特徴ある眼鏡である。無声映画時代の日本映画界にも
こうした世界的に有名な俳優を真似た俳優がたくさんいた。

 今回のシネマライブの出演者を紹介しよう。「要心無用」には佐々木亜希子弁士。
彼女は東京を基地として活躍する女流活弁士である。澤登翠(さわとみどり)氏に
師事した戦後生まれの若手の弁士の一人である。NHKでアナウンサーをしていた
と言う変わり種である。澤登さんの活弁を聞いてすっかり魅了され自らの職を捨て
活弁士になったという経歴を持っている。さすがアナウンサーだけあって語り口は
流暢で彼女独特の世界を作っている。

 淡々とした語りの中にさりげなくちりばめられた笑いの数々、その語りは言葉では
表現しにくい味わいがある。そもそも活弁は経験したものでないと分からない。
口で説明しただけでは面白さ楽しさを伝えることが出来ない。ぜひとも経験して欲しい。

 弁士に続いて大事なのは楽士である。楽士と言われるように決して活弁士の
添え物ではない。無声映画には欠かせない存在である。想像してみて欲しい。
音楽のない映画なんて考えられるだろうか。ヨーロッパやアメリカでは活弁士が
いなかった。と言うより育つ土壌がなかった。仕方なく字幕と生演奏が映画に
花を添えていた。観客は字幕を見、音楽によって感情を掻き立てられ笑いと涙を
流していた。

 それほど音楽の力は大きい。今回もおなじみの野原直子氏の作曲と演奏によるもの
である。先の「滝の白糸」を上映した時は児島、玉島両会場とも多くの人の涙を誘った。
会場での感動は映画と語りと音楽の力によるものである。今回も大いに期待して欲しい。

 当時は西洋の文明と一緒に入ってきたヴァイオリンなどの楽器とともに太鼓や
三味線と言った和楽器との混合編成であった。さぞかし賑やかであったことであろう。

 活弁は映画と音楽と活弁士が一体となって作り上げる総合芸術だと思っている。
しかし、舞台芝居がそうであるように観客の感動が直接弁士や楽士に伝わってくる。
良い場面で拍手が来ると弁士は俄然語りに力が入る。そして弁士の語りが熱を
帯びてくると楽士にも伝わる。このようにして舞台同様、映画、活弁士、楽士
そして会場の観客が混然一体となって場の雰囲気を盛り上げていくのである。
それはさながら総合芸術の粋を眺めるような興奮である。ぜひ味わって欲しい。

 1月18日当日、私たち夫婦は佐々木亜希子弁士の前座を勤めることになっている。
映画は「豪傑児雷也」。地元である岡山市出身の大スター「目玉の松ちゃん」こと
尾上松之助氏主演の映画である。この映画との出会いについては、長くなるので
次回へ譲りたい。因縁としか思えないような不思議な縁でつながっている。

 「豪傑児雷也」は、もう何度となく演じてきた活弁である。今回は縁あって
尾上松之助氏出身の地元、岡山東山公民館でも活弁と松之助氏との出会いについて
公演とお話をさせて頂くことになっている。地元の方々の篤い思いが実を結んだ
結果によるものである。お近くの方は見に来てほしい。活弁について語れば切が
ないほど話はたくさんある。

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