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人生いろは坂

停滞する温暖化対策 

2012年10月23日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 原発事故以来、地球温暖化対策は大きく揺らいでいる。原発事故があろうがなかろうが地球温暖化は
緊急の問題で待ってはくれない。

 福島原発事故の前、日本は地球温暖化対策を原発で乗り切ろうとしていた。しかし、その背景に
あったのは使用済みの核燃料の処理問題や老朽化した原子炉の廃棄の問題などであった。そうした
難問を先送りにしながら原発政策は推進されてきた。

 日本列島は先の大震災を見るまでもなく地震の巣窟だと言っても過言ではない。どこでどのような
地震が発生するか予測できない。原発が活断層の上にあるとかないとかは問題ではない。近くで発生
すれば少なからず影響を受けるからだ。

 今回の福島での原発事故の前に平成 19 年 7 月に発生した新潟県中越沖地震の際、原発の施設内に
あった変圧器火災という事故が生じている。いわば大規模な原発事故の予兆のような事故であった。
この頃、将来起きるかも知れない大規模災害を予測して気付くべきことだった。この時は単なる変圧器
の事故として片づけられてしまった。

 原発は他の発電設備と異なり今回の福島のような事故を起こすと広大な土地が長期にわたって放射能
によって汚染され人間の健康にも多大な影響を及ぼす。従って、日本のような地震国には誠に不向きな
発電設備だと言える。

 一方、資源問題の切り札とも言われ始めたシェールガスやシェール石油だが、これらはいずれも化石
燃料と言われるものである。どのような経緯で地層深く岩盤の中に貯えられたのかは分からないが、
いずれにせよ微生物たちが気の遠くなるような年月をかけて二酸化炭素などを分解し作り出したもの
だと言われている。いわば微生物たちが地中深くに閉じこめた過去の二酸化炭素がガスや石油だ。

 当然のことながらこうしたものを燃やせば過去に分解された二酸化炭素は再び二酸化炭素に戻り
大気中にたまっていくわけで、温暖化の原因になることは間違いない。原発も新しく開発された
シェールガスも環境破壊の原因になるものであることに違いはない。これらは前門の虎、後門の狼の
ようなものである。

 私達は温暖化を避けようと思えば第三の道を模索するしかない。それは言うまでもなく大胆な
省エネと太陽の恵みを最大限に活用することである。振り返ってみれば急激な経済の拡大と共に
地球温暖化は加速した。

 しかし、その経済の拡大は何をもたらしたか。アメリカや日本を見れば明らかなことである。
そして今や後発進国である中国も深刻な問題に直面している。私達は心を忘れお金に振り回されて
いる。それは個人も社会も同じ事である。

 そして巨大企業の行き着く先は深刻な経営問題である。巨大企業と言えども決して安閑としては
おられない時代である。企業に後退はあり得ない。前へ進むしかないのが今の経済システムの宿命
となっている。そして行き着く先は地獄である。私達はただただまっしぐらに地獄へ向けて突き
進んでいる構図だと言えなくもない。

 私達が地獄へ落ちることを避けようと思えば太陽の下へ戻ることである。私達の根底にある農に
目を向けることである。農業こそはあらゆる産業の基盤であり、私達の命を支えてくれる根っこの
部分にある大切なことである。

 人間は太陽の子だと言われている。実は私達の体を作っているのは太陽の恵みを得て育った
農作物によるものだ。従って農作物を食することは形を変えた太陽エネルギーを口にしている
ことになる。聞けばそんなことは当たり前だと言うかも知れないが、意外にも気付いていない
のではないだろうか。

 化石燃料も太陽光発電も風力発電や水力発電も形こそ異なるけれど全ては太陽エネルギーが
形を変えたものである。その中にあって一つだけ異質なものは核による原子力発電だけである。

 原発は発電量の制御が難しい。そのため常に一定量の発電を続けている。電力需要に応じた
きめ細かい制御は火力発電などが行っている。そして使用済みの核燃料は冷やし続けなければ
ならないと言う実にやっかいなものだ。

 福島の壊れた4号炉建屋のプールには非常に多くの使用済み燃料が保管されている。このプールが
再び地震によって壊れることが懸念されている。プールに水がなくなれば核燃料は再び熱を帯びて
危険な状態になってくる。

 今こそ私達は核も化石燃料も止めて自然エネルギーや新しいエネルギーを模索するべきであろう。
そのエネルギー政策を既成の石油関連巨大資本は阻止しているのではないかとも聞いている。誠に
憂うべきことである。

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