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子守唄　

2012年06月24日
テーマ：テーマ無し

相変わらず朝から曇り。

昼近く
煙草を買いに出て
団地内の小さな公共広場を横切るとき
木陰に乳母車を止め
子守唄らしきものを口ずさみながら
赤ん坊をあやしているおばあちゃんを見かける。

見た目からは
孫というより、ひ孫だろうか。

通りすがりに聞こえたのは
念仏のような子守唄だった。

近くに親らしき姿は見当たらず
子供を預けて遊びにでも行ったのか。


子守唄を聞くと
貧しかった時代の
もの悲しい風景が映し出される。

中国地方の子守唄、
五木の子守唄、
島原の子守唄、
竹田の子守唄、
…


あのおばあちゃんも
少女時代に
子守をさせられたかもしれない。

今では
子守をさせられる子供はいないけれど
おばあちゃんたちは
いまだに子守をさせられているのかと思うと
何が貧しくて、何が豊かなのか、
判らなくなった。

自分は
誰の子守唄を聞いて育ったのだろう…
まさか、シューベルト?

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