モノローグ

岡山一人旅@ 倉敷〜円通寺 

2024年03月06日 ナビトモブログ記事
テーマ:旅行

久しぶりの一人旅に選んだのは岡山。
花の端境期なのに何故今なのかと言うと、一つは仕事に区切りがついた事と、単純に空いているから。

この時期でさえ海外からの観光客も多いのに、ベストシーズンに行こうものなら相当な混雑を覚悟しなければならない。
混雑の苦手な私は、花の背景よりもゆっくり散策出来ることを優先したかった。

岡山は初めて訪れる地。
車窓から見える景色は、その名の通り小高い丘が多いのが最初の印象だ。

先ずは定番の倉敷美観地区へ。
倉敷駅から歩ける距離なので便利だ。
倉敷川沿いに白壁の街並みをブラブラ散策し、風情のある門構えの亀遊亭でランチをいただいた後は大原美術館へ。

事前情報でここが素晴らしい美術館とは聞いていたが、紀元前の遺跡などどうやって集めたのかと思う程多種のコレクションの数々はもちろんだが、建物の外観や内部も公の美術館にはない造りで、予想以上の感動を受けた。

当初はここでじっくり半日を過ごす予定だったけど、最終日の天気が雨予報。
そこで行程を少し見直し、翌朝行く予定だった円通寺へ午後から行く事にした。

実は今回の旅の一番の目的は、円通寺を訪ねる事。
以前良寛に関する本を数冊読んで、良寛が修行したという円通寺に行って見たかったからだ。

急遽予定を変更したので、午後からのバスの便をチェックしていなかったのだが、しばらく待てば来るだろうと最寄り駅まで向かったのはいいが、その日は日曜の午後で、平日でも少ない便数が更に間引かれていて、前のバスが出た後の次の便は3時間後だった”(-“”-)”
さすがに待てないので、仕方なくタクシーで円通寺へ向かう。

そこは良寛が厳しい修行をしたとは思えないほど静かな佇まいで、 聞こえるのは風に揺れる葉擦れの音と鳥の声だけ。
残念ながら良寛堂は改装中なのか覆われていて中を見ることが出来なかったが、本堂の重厚な茅葺屋根と静けさが良く似合う。

今は舗装された道路が通っていて、玉島の街並みを見渡せる眺めの良い公園もある場所だけど、当時は険しい山道だったろう。
麓まで托鉢に通う道すがら、良寛は何を思っていたのだろうか…。

帰りは経費節約の為1時間程バスを待ち、倉敷へ戻って夕食を摂るためにホテル近くのお店へ。
観光と同じように楽しみなのが、旅先での食事だ。

そこは瀬戸内の新鮮な魚を出してくれる郷土料理の店だった。
店内はすでにほぼ満席で、カウンター席が一つだけ空いていた。
板前さんに今日のお薦めを尋ねると、シャコとままかりと鰆が入ってるというので、先ずは大好きな鰆のお刺身と焼き物を注文。

隣りに座っていた沖縄から仕事と旅行を兼ねて来ているというお兄さんが、「シャコが美味しかった」と言う。
私はシャコはあまり好みではないけどなぁ…。

私が以前食べたシャコは身が薄くてシャコシャコしていて(シャレではなく少し乾燥していて歯触りが余りよくない)あまり好きではなかったから注文しなかったのだが、「ここへ来たらシャコを食べないと!」と言うので試しに注文してみたら、シャコのイメージが大きく変わった。
岡山の名産とあって、身が厚くてふっくら柔らかく美味しい!
しかも注文を躊躇していたのを見ていた板前さんが、卵持ちのメスとオスのシャコを食べ比べ出来るように出してくれたのだ。
美味しい瀬戸内の魚に舌鼓を打ちながら、最後はママカリの握りでしめた。

※写真は円通寺本堂と良寛像



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美観地区

星あかりさん

こんにちは。
倉敷へは、一昨年10月、クラブツーリズムの山陰ゴールデンルートのツアーで訪れました。
実は倉敷は学生時代にも研修旅行で訪れてるのですが、何十年も昔なのでほぼ初めて訪れる感覚でした。

ツアーなので美観地区を数時間散策しただけですが、修学旅行生が居たり、思ったより賑わっていました。
母の希望で備前焼の窯元も訪れることが出来、翌日2日目は出雲大社、3日目宮島へと回ってます。

円通寺、とても良い雰囲気ですね。

2024/03/07 11:51:05

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