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読書日記
『洞察』 <旧>読書日記1550
2024年02月05日
テーマ:<旧>読書日記
上田秀人『洞察』小学館時代小説文庫
「勘定侍 柳生真剣勝負」の4冊目。内容紹介では、柳生家が旗本から大名となったお披露目にお歴々が招かれる。手抜かりがあれば弱みを握られる宴席に、柳生家勘定方の淡海一夜は知略と人脈を駆使する。一方、柳生の郷では、三代将軍家光の寵愛する友矩に忍の魔手が迫る。ということになるが、さらさらと読める。
上田秀人は歯科医院を休業し、専業作家となって多くの注文をこなしているが、そして、全体として小説作法に習熟しているが…質の低下から免れていない用に思える。。その中では本作はマシな方だ。
今でも続いているシリーズをざっと上げて見ると光文社時代小説文庫「惣目付臨検仕るシリーズ、角川文庫の「高家表裏譚シリーズ」、ハルキ文庫の「日雇い浪人生活録シリーズ」、集英社文庫の「辻番奮闘記シリーズ」、徳間書店の「裏用心棒譚シリーズ」、それに小学館からの「「勘定侍 柳生真剣勝負シリーズ」を抱え込み、さらに単発ものを別にしても各シリーズで半年に1冊ぐらいの割りでの新刊出版を抱えているから月に1冊以上の割合になる。
これだけ書き飛ばすと、各シリーズの性格付けが混乱するのでは無いかとすら思える。人気作家であることは間違い無いのであるから、もう少し整理することは出来ないのだろうか?いや、出版社を絞ることは出来ないだろうなぁ。
(2021年8月8日読了)
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