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おくりびと 

2023年10月30日 ナビトモブログ記事
テーマ:ドラマ

映画ファンの皆さん、おはようございます!

昼間はまだまだ暑いけど、秋の気配が深まる今日この頃。
何となく、ちょっと、少しセンチメンタルな気持ちに。

こんな時に頭に浮かぶのは、
”ヴェルレーヌの「落葉」/上田敏訳”。

”秋の日の ヴィオロンの ためいきの 身にしめて 
ひたぶるに うら悲し。

鐘のおとに 胸ふたぎ 色かへて 涙ぐむ 
過ぎし日の おもひでや。

げにわれは うらぶれて こゝかしこ さだめなく 
とび散らふ 落葉かな”。

♪♪旅愁♪♪
https://youtu.be/ak7IfDqvaPY

今日の映画紹介は『おくりびと』。
BSプレミアムで2023年10月30日(月)13:00〜放送。

★本木雅弘が、遺体を棺に納める“納棺師”を演じ、
 日本映画初のアカデミー外国語映画賞を受賞、
 国際的にも高く評価された感動のドラマ。
2008年(平成20年)9月に観た時の感想文です。

えぇ!”おくりびと”と何んだと思われるでしょう。
私たちは皆、誰でも”おくりびと”になり、
いつか、その日が来れば、”おくられびと”になるのが、
生まれた時から決まっています。

そう、この映画は人生最高の旅立ちのお手伝いをする。
納棺師の映画です。
(納棺師という職業があるとは知らなかったなぁ〜!)

キャッチコピーは、
”キレイになって、逝ってらっしゃい”。

オーケストラのチェロ演奏者の仕事を失った
大悟(本木雅弘)は故郷の山形に妻の美香(広末涼子)と、
共に帰ってきて、早速、就職活動を始める。

新聞で「旅のお手伝い」と書かれた、
《年齢問わず、高級保証!実質労働時間わずか。
 旅のお手伝い。NKエージェント!!》 と、
NKエージェントの求人広告を見つける。
てっきり、旅行代理店の求人と思い込み面接を受けると、

「あぁ、この広告、誤植だな。“旅のお手伝い”では
なくて、安らかな“旅立ちのお手伝い”なんだ」、
と、社長の佐々木(山崎努)は説明する。

この会社・NKエージェントのNkは「納棺(のうかん」、
つまり遺体を棺に納める会社だった。

大吾はいやいやながら、
妻の美香には”冠婚葬祭関係=結婚式場の仕事”と偽り、
本当のことを言えずに、納棺師の助手として働き出す。
そして、いろいろな死に直面することになる。

美人だと思ったらニューハーフだった青年。
幼い娘を残して亡くなった母親。
沢山のキスマークで送りだされるおじいちゃんなど。

「鶴の湯」の50年にわたる常連で火葬場の職員の
平田(笹野高史)がスイッチを押す前に言いますね。

”死とは、門であると思っています。私はその門番。
 そこをくぐり抜けて次へ向かう。
 いってらっしゃい、又、会うのう”と、
言いながら見送っていると…。

生と死は表裏一体。
我々は生まれた時から死は約束されています。

そう思って観ると、今、生きている時間を大切に
一生懸命に生きよとのメッセージをこの映画は伝えてくれます。

モックンがいろいろな遺体を見事な所作で綺麗に、
最後の旅立ちにふさわしい姿に変身させるのを見て
感動して、涙がボロボロ!

ハンカチではなくタオルを握り締めてぜひご覧下さい。
”死”と言う辛くて悲しい重い命題を
ユーモアを交えて上手に描いています。

そうそう、それから大昔には”いしぶみ”と、
言うのがあったのですね。
どういう”文”だったかは映画を見てのお楽しみ。

監督は「壬生義士伝」「バッテリー」の滝田洋二郎。
音楽を久石譲が担当。

チェロの重厚な音の響きも映画にぴったりでした。
♪♪サントラ おくりびと チェロ&ピアノ♪♪
https://youtu.be/pPcrPPO4tkA

本作はモントリオール世界映画祭でグランプリを受賞。
試写会でのモックンの軽快なトークも良かった!



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こんな風に送られたい

楪さん

yinanさん、おはようございます。
ヴェルレーヌのこの詩は、今でも暗唱できます。

「おくりびと」この映画には感動しました。
元木君の美しい所作に驚き、
死者を悼み、あの世へ送り出す想いがひしひしと感じられました。

こんな風に送られたいと切実に思いましたね。

2023/10/30 09:50:47

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