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ニャンコ座リポート
髪とコルセット (10/7)
2023年10月07日
テーマ:テーマ無し
昨日は時々秋の嵐、といった天候でした。起きていると脚がむくむので、できるだけゴロゴロしていました。今朝はさわやかな秋の日です。 映画「エリザベート 1878」を観ました。祐さんが、初代死神トートをやった「エリザベート」です。ミュージカルが好きな者として、観ないわけにはいきますまい。 チラシに書かれた文言は「お飾りなんかじゃない、ヨーロッパ宮廷一の美貌と謳われたオーストリア皇妃、40歳 コルセットを脱ぎ捨て、自由を求め飛び立つ時」です。シシイ40歳の、1878年に絞った映画でした。 ミュージカルは何度か観ていて(当然プログラムも擦り切れるほど読んだ)、CDも聴きまくっていたし(当然「私だけに」はカラオケの持ち歌・・・でもみんな知らないのでウケない)、札幌で開催された「皇妃エリザベート展」には行ったし(当然ウエスト50cmのベルトの実物も見て、さすがにどんなにおなか引っ込めても無理と納得)、テレビで特番があれば録画して何度か見たし、「an・an」の「ミュージカル エリザベート アニバーサリーブック」も持ってるし。 それでも40歳のシシイの鬱屈や焦りなどが、ミュージカルだけではわかっていなかったです。いやいや、映画は映画で、ドキュメンタリーではないのだけどね。 40歳と言えば、今でこそ女ざかりと言っても過言ではないですが、19世紀ではそうではなかったのです。劇中にもありましたが、女性の平均寿命が40歳(40歳で死ぬ人が多いという意味ではないのは知っています)の時代、シシイがもがいたかもしれないのは、想像に難くはありません。 シシイもフランツ・ヨーゼフもルドルフも、本人が出ているかと言うほどそっくりでした。シシイのヴィッキー・クリープスの美しさとウエストの細さには、女優魂を感じました。 シシイがタバコを吸っていましたが、史実かどうかはわかりません。とにかく髪の手入れと、コルセットを締めるシーンが印象的で、この2つから解放されることがテーマでしたが、それはトートにいざなわれて、だったのでしょうか。エンドロールで自由気ままに踊るエリザベートがいつの間にか髭を生やしていたのですが、今もってその意味は分かりません。 中指を立てるのは、「the middle finger」「the finger」または「the bird」と呼ばれ、欧米では相手への最大級の侮辱、極めて侮辱的、攻撃的なサインとして知られています。もともとは男性器を現した形だと言われています。 チラシの写真は、1879年のこの姿に似ています。シシイは、1898年に暴漢に襲われ、60歳の生涯を閉じました。 ミュージカルのエンディングは、こうです。 泣いた 笑った くじけ 求めた 空しい闘い敗れた日もある それでも私は命ゆだねる私だけに 「私だけに」、オペラの方が歌うyoutube発見。すばらしくて泣けます。歌いたくなるじゃないですか。
思うところあって非公開にしていたブログ、本日をもって公開にします。良かったら、読んでください。8月22日のAです。⇒ここ
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