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読書日記
『女将は見た 温泉旅館の表と裏』 <旧>読書日記1432
2023年09月03日
テーマ:<旧>読書日記
山崎まゆみ『女将は見た 温泉旅館の表と裏』文春文庫
業界裏話的な本は好きなジャンルである。特定業界に焦点を絞ったフィクションでも可であるが、ノンフィクションもまた面白い。本書はノンフィクションで、著者は温泉や旅、バリアフリーを得意とするエッセイスト、ノンフィクションライターで跡見学園女子大学兼任講師(観光温泉学)も勤める。世界32ヶ国の温泉を巡り「温泉での幸せな一期一会」をテーマに、雑誌や新聞、テレビ、ラジオなどで長くレポートを続けている。
ということで本書は著者が訪れたことがあり、比較的付き合いの深い女将たちを題材としている。内容的にはバラエティに富んでいて・・目次を写すと
はじめに
温泉旅館の女将の一日 −福島県二本松市岳温泉「花かんざし」仁瓶明子
コラム@ 女将から学ぶ知恵…手紙でしか築けない人間関係
エピソード集(前編) 8篇
コラムA 女将から学ぶ知恵…印象を良くする、パーティや会食での所作
匿名座談会 ベテラン女将5人が旅館の裏側を語り尽くす
コラムB 女将から学ぶ知恵…好感度を上げるグッズ・男性編
エピソード集(後編)8篇
コラムC 女将から学ぶ知恵…好感度を上げるグッズ・女性編
旅館最後の日 −東京都台東区鴎外温泉「水月ホテル鴎外荘」中村みさ子
おわりに
巻末付録 浅田次郎×山崎まゆみ対談 日本には温泉がある
ご協力いただいた旅館・女将・関係者の皆様 一覧表
そして、読んで感じたのは上等な宿ばかりだなぁということ。正直なところ、挙げられて居る温泉のうち半数ほどは行ったことがあったけれど泊まったことのある宿は無かった。
純粋に裏話的なものは「匿名座談会」とエピソード計16篇かな。
エピソードで面白かったものを一つあげると「混浴は覗き放題のほうが、人は悪さをしない」というもの。現在は「風紀の乱れ」という理由から保健所の指導により男女別のお風呂に作り替えられているらしいが。また、匿名座談会では毎回違う女性と来る男性(逆もあるそうだ)について気を付けていることや、奥さんとのトラブルになりかけた話などは「あるある話」として読めるけれど、最近の客(従業員も)はよく什器を割り、割っても悪びれないことが多いという話は大変だよなと思った。特に最近の若い人は自宅でお茶を入れたことがない(ペットボトルのお茶しか飲まない)ので急須をよく割る、ということには驚いてしまう。
(2021年2月26日読了)
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