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映画の余韻が未だ消えない「フェイブルマンズ」 

2023年03月06日 外部ブログ記事
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「フェイブルマンズ」 2022年製作 アメリカ 原題:The Fabelmans「フェイブルマンズ」という映画はスピルバーグが幼いころに、両親と『地上最大のショウ』(1952)を観て衝撃を受けて、映像に目覚めたきっかけから映画監督の道に進むまでの半自伝的な作品を描いている。というネットで読んだニュースや予告編からある種、成功物語的なお話かなと思って観に行った。お話の核となる部分はまるで違う方向から光を指している。フェイブルマン家の少年サミーの物語という形を取った家族のお話なのだけれど、人を好きになる事のどうしようもなさ、哀しさを含めて描いていた。科学的才能があふれる天才エンジニアで誠実な夫を愛しつつ、芸術肌のピアニストであった母親を演じたミシェル・ウィリアムズの演技がうまかった。彼女は人を楽しませてくれる夫の部下でもあり親友でもある彼に、どうしても惹かれていく。「パパはママのお話をただ聞いているだけ。」という子供の指摘もするどい。彼女の出る映画を何本かみているのだけれど、こんなにも心に沁み込んだ映画はなかった。また、高校生になったサミーがビーチで学校の思い出ムービーを16ミリカメラで撮影する場面。自分の撮った映像から知ってしまった家族の秘密や、その映像が苦しみを与えたという苦い経験から、映像を取ることをやめてしまったサミー。その彼が、クリスチャンのモニカという女子と知り合い、交際を始める。そのモニカの誘いにより、海辺で休日を過ごす仲間の学生達の映像を撮ることになる。卒業を目前にしたダンスパーティでのサミーの撮った上映は、見た人に笑いをもたらし、スポーツが得意な人のすばらしい身体の輝きが描かれ、大きな拍手を巻き起こして終わる。しかしその後で、映像を見る人によっては、サミーの想定外のまるで別の感情を呼び起こすという驚きの体験が、表現されている。映画の上映時間は151分という、長めの映画なのだけれどエンドロールが流れた時、「え!もうこれで終わりなの?」と、ぼくは心の中で叫んでいた。最近、観た映画のなかでは一番面白くて、さらには内容が深くて、最高の映画だった。映画の余韻が未だに消えていないのもひさびさの経験。2022年9月の第47回トロント国際映画祭・ワールドプレミアには、スピルバーグ監督の3人の妹たちも出席し、75歳のスピルバーグ監督は、この自伝的な映画についてこのように語った。「この映画はとてもパーソナルなものだから、映画をただ愛している人たちに、一番初めに観てもらうべきだと思ったんだ」「言えるのは『引退を決めたから』というわけじゃない(笑)。約束します。そんなウソは信じないで!(笑)」と本作を引退作にするつもりはないと熱く宣言したという。「フェイブルマンズ」で描いた後の物語も映画で見たいので、ぜひ続編を作ってほしいと願っている。参照:スピルバーグ新作に絶賛評が集まる!映画作りと家族への愛に満ちた自伝的映画 

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