サンシャインクリーニング

見えない世界を知った 

2023年01月25日 ナビトモブログ記事
テーマ:日々雑感

小2の息子が突然全盲になった母親の本当の話を聴いた。
仕事に明け暮れだった彼女の生活は一変し、
最初の一月は、胃の痛みと涙の枯れない日々が続いた。

ところが、当の息子は点字をまるでゲームのように覚え
最初は、母親の洋服の裾を掴んでいたのに
一人で堂々と、しかも笑顔で歩けるようになった。

その姿を見た母親は、、
全盲の息子が見ている世界の広がりを感じ、
目の見える自分は
いったい何を見ているのだろうと思った。

私は、子どもたち二人を連れて
親子のボランティア講座に参加したことがある。
目の不自由な方たちを想定し、一緒に歩く介助や
車椅子を使っての介助を体験した。

そして、実際に大阪の街に出て車椅子を押せば、
段差の多さに気づく。
街は健常者の目線で作られていると感じた。

講演もあり、盲導犬を連れた全盲の女性が、
盲導犬との生活ぶりや主婦としての日常を話してくれ、
彼女が器用に包丁を使っていたのが信じられなかった。

一昨日、そんな話を娘とすると、彼女が語ってくれた。
手の絵を描く時、健常者との違いが分かるという。
目の不自由な方が描く手は、とても大きいという。

手は、彼らの目。人差し指一つで感じる世界は
健常者の世界より、ずっと広くずっと大きく感じるもの

指で、「モノ」が見える。
見えてないのでなく、感触で見えている。
盲導犬を連れた全盲の女性は、音と指の感触で
包丁が使えていたんだと。

彼らの手は、色んな役割を果たし、大きな存在なのだ。
だから、大きな手となって描かれるんだと。

目を閉じて、耳をすませば 聞こえてくるもの
目を閉じて 何かを触れば 感触で見えるもの
私達、健常者が失った世界は
彼らの見える素晴らしい世界なんだと私は知った。



拍手する


コメントをするにはログインが必要です

星あかりさんへ

ローランサンさん

おはようございます。
>名付け親のお一人は、全盲の男性です。
有難いですね。素敵なお名前〜聖人のお名前を頂けたと思います。

オードリーヘップバーンの「暗くなるまで待って」と言う映画で、全盲の彼女は電気を消し暗闇にして
侵入者とのバトルを展開します。
私達健常者は、光が無いと何も出来ない。
それを逆手にとったんです。
そして、私たちの体の機能も凄いなと感じます。
補ってくれる器官と器官

代父である全盲の方の五感は
素晴らしく発達されたのですね。
ピアニスト辻井さんも全盲ですが、同じことが言えるのでしょうね。

教会は、来るものは拒まずです。
たくさんのめぐり逢いで、あかりさんもたくさんの恵みを頂いてますね! 神に感謝ですね♪

2023/01/27 06:51:03

名付け親

星あかりさん

こんにちは。
実は、若い頃キリスト教の洗礼を受けたのですが、名付け親のお一人は、全盲の男性です。
とにかく逸話が凄くて、信徒仲間数名で車に乗って移動中、カーラジオからクラシック交響曲流れてくると、何年録音の誰の指揮か、全部当ててしまう。
初めて聞いた曲のメロディすぐ覚えてしまい、そのままピアノで弾く。
研修会で地方に1泊した時、消灯時間過ぎまで話し込み、それぞれの部屋に帰る時、階段真っ暗で降りれない。その方はまるで関係なくふつうに降りるので、その方につかまって降り、情けね〜と言われた…(^_^;)
教会には、耳の不自由な方も居るし、障害のある方々に関して、今でもたくさん、学びがあります。

2023/01/26 17:35:09

えんさんへ

ローランサンさん

おはようございます。
えんさんも色んな事にチャレンジされてるんですね!
点字は私は知らないんですが、
手話は、色々しました。 最初は市の講座で
健常者ばかりの教室。先生も健常者で、
手話も健常者の手話。
次に最初から耳の不自由な方の教室に入りました。
そこで、中途失聴者も合わせて、三つの手話の違いを知りました。

おまけに手話には方言もありました。
東京と大阪では、違う表現もありましたよ。

目の不自由な方のお手伝い、色々迷いますが
お声掛けしながら、私たちも学んでいけばいいのかなと思ったりもします。

三宮麻由子さんという全盲の方がいらっしゃいます。
私は彼女が全盲ながら上智大学の入試を受けたことや
エッセイストであり、色んな文書に出会うことがあるんですが、その感性に驚きます。

私たちの見えない世界は、五感以上のもっともっと無限の広がりがあるのだと思いますね。

2023/01/26 06:05:05

ももこさんへ

ローランサンさん

おはようございます。

ももこさんも色んな方とお付き合いし
広い世界をお持ちなんですね。

>周囲が思うほど不自由ではないといつも感じます。
鋭い聴覚で 音の才能が目覚めるのですね。

実感としてのももこさんのお話が
ぐっと私の心の中で広がって行きました。
お知り合いの全盲のお二人の世界が、生き生きと感じられますね。 
お互いに音楽活動をされていることに
耳も私たちとは比べ物にならないくらいの働きをするのでしょうね。

>一人の方には私たちトリオのボランティア訪問でギター伴奏してもらったりします。

ももこさんのご活躍も目に見えるようですし
ギター演奏をして下さる方の思いも感じられて
お互いの心と心がまた世界を広げているような気がしました。 オカリナ ずっと続けられますように!

2023/01/26 05:56:07

柊 子さんへ

ローランサンさん

おはようございます。

>私はこのところしばらく目が不調で、検査に行ってきました。

そうなんですか。検査結果も、
そして治療も良い方向へ行けばいいですね。

私も白内障〜それも白くならずに少しずつ視力の落ちていくタイプで、先日検査、手術を決めました。
柊 子さんと同じで、目が見えないっていうのは
一番怖くて、一番辛いなって思っていました。

でも、見えない世界で見えるんだ。
人間っていうのは、どこまでも可能性があるんだと思うと、与えらえた世界で楽しめるんだなって思いました。

2023/01/26 05:47:36

あるぺじおさんへ

ローランサンさん

おはようございます。

>失った世界以上の世界が
きっとあるんです

本当にそうだと思います。決して健常者ではたどり着けない世界の中で広がりがあるのでしょうね。
現代人は、便利になるにしたがって
少しずつ 与えられていたものを失っているのかもしれないです。

人間の体の神秘。
目には見えないことの神秘を思います。

2023/01/26 05:42:01

いつだったか

えんさん

いつも通勤途中に盲目の方がいました。
一人で通勤でしょうか?すごいなと思いつつも、目の見える
私からは「あぶない」と思える光景。思わず手を貸して安全な場所まで付き合ってあげるも「本当にこれは正しいことなの?」とお思うことは何度かありました。点字も少し勉強し、
あいうえおの50音まで覚え、簡単な挨拶の手話も覚えるも
仕事の忙しさで勉強は継続できず。私自身も目は決してよくなく、たまにふざけて?目をつむって暗闇を歩く。不自由を感じるのは間違いない。でも五感を研ぎ澄ましたら、盲目でも生活はできるのではないかと思ったこともありました。

2023/01/25 21:59:29

見える世界が違う

ももこさん

オカリナ繋がりの友人の旦那様で全盲の人が二人います。
全く別の場での友人なのです、お二人とも本職は ハリ、マッサージなのですが 一人はシンガーソングライターとして地元で活動、もう一人の方も歌が上手でカラオケ大会出場で全国を回るの。付き添いの奥さんは大変ですが。二人とも単独行動はしない。
周囲が思うほど不自由ではないといつも感じます。
鋭い聴覚で 音の才能が目覚めるのですね。

一人の方には私たちトリオのボランティア訪問でギター伴奏してもらったりします。

2023/01/25 20:38:14

ローランサンさんへ

柊 子さん

目が見えなくなるのはこわいです。
私はこのところしばらく目が不調で、検査に行ってきました。
好きなブログやギャラリーも長くは目が持ちません。
ローランサンさんのブログを読んで元気が出ました。

2023/01/25 17:23:34

唯の暗黒ではない世界

あるぺじおさん

ローランサンさん、おはようございます。

そうなんでしょうね。彼の失った世界以上の世界が
きっとあるんです。我々健常者の感じられない世界がきっと
存在すのでしょうね。そうすると失った世界以上のものを
彼らはきっと享受していると考えられます。

2023/01/25 10:53:26

onさんへ

ローランサンさん

おはようございます。
和歌山にそんな立派な施設が出来たんですね。
大手企業もユニバーサルデザインの設備を色々と作っていますが、残念ですね。

誰しも平等に利用できる、不便のない施設を
皆願っているのに、市当局から
いい返事が返ってこない。。

先日のたき火ブックスの安藤さんは
イクメンの育休制度が出来るまで運動を起こした方ですがなかなか大変だとおっしゃってました。

それは「オールドマン」
いわゆる昭和のおじさんたちが物事を決めているからとおっしゃってました。
私たちも昭和世代です。
時代のブレーキにならず、経験を生かせる世代になっていきたいですね。

ご心配有難うございます。鳥取は大雪です。30センチは越え今も氷点下で降ってます。
交通機関も止まりました。
ただ、地元の子供たちは、10時から授業開始だそうで、こういったところで生きる強さ、逞しさが身につけられるのだなと思いました。
そして、北国の方たちの思いはもっとそうなのだなと感じています。 

雪質はパウダースノーの素晴らしくいいものなので、スキー場は嬉しいでしょうね。

2023/01/25 09:41:26

不自由することで

onさん

健常者には見えない世界があ見える。
ほんとにそうです。

けれどこの世の中というかこの日本では
街でもどこでも健常者目線で作られている。
全く賛成です。

わが和歌山でも立派な市民会館があるのに多額の資金を投じて城ホールができました。
しかしその施設の多くの部分に障がいを持つ人にとって不都合な部分があります。
特に視力障がいを持つ人にとって大変な施設なんですが…
これうを市当局に申し出てもなかなか良い返事が返ってきません。
ホントに健常者目線を感じています。

誰でもが安心して暮らせる社会
特に弱い人が守られる社会が今求められているのだと思います。


そうなったらさらにハンデを持った人がそのハンデを生かした能力を発揮できるんじゃないでしょうか…

鳥取はこの大寒波で雪は大丈夫でしょうか〜?

2023/01/25 09:20:10

宏子さんへ

ローランサンさん

おはようございます。
ほんまに自分がその立場に
なってみないとわからないことだらけですね。

車椅子動かすのってすごく大変やったです。
街は段差ばかりでした。信号を待って渡る。
その歩道の段差を越えていくときにはコツがあってね。一人やったら大変やろなと思いました。

歩く介助でもほんまに歩調っていうものを思いました。
弱者にやさしい世界になって欲しいね。
ユニバーサルデザイン〜「年齢や能力、状況などにかかわらず、できるだけ多くの人が使いやすいように、製品や建物・環境をデザインする」という考え方で
街づくりをしてほしいね。

2023/01/25 08:42:14

TOSHI(トシ)さんへ

ローランサンさん

おはようございます。
TOSHI(トシ)さんも
色んな方と交流されているですね。
本当にそういった方たちの身になるって、
言葉だけでなく、
何かしらの出会いがないとわかりませんね。

私は手話も習いに行ってました。
健常者の手話、中途失聴者の手話、最初からの失調者
みんな手話が違います。
そこに何かしらの思いを感じました。

私達健常者が決してスタンダードであるわけでもなく
彼らには、私たちの知らない
素晴らしい世界がありますね。

2023/01/25 08:39:07

中途視覚障害者

宏子さん

障害者はなにかと辛いですね〜
私ブログに書きましたが〜
健全者に都合が良い世の中
視力など弱ってきた今改めてわかります
弱者に優しい世の中にと思います〜

2023/01/25 08:08:43

ローランサンさん

TOSHI(トシ)さん

おはようございます。
いい話をありがとうございます。

30年ほど前に視覚、聴覚、身体、知的等障がいのある方
と一緒に交流会キング(登山)に参加したとき、
記載いただいたこと体感しましたね。

ただ、皆さん明るくて前向きで、
視覚障がいの方が、先頭であるいたりね。
たくさんの元気を勇気をもらいましたね。

2023/01/25 07:28:52

PR





掲載されている画像

    もっと見る

上部へ