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吾喰楽家の食卓

6代目三遊亭円楽の思い出 

2022年10月02日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

9月30日、6代目三遊亭円楽が肺がんのため亡くなった。
最後の公演になった、国立演芸場8月中席初日の様子を、テレビニュースで見た。
3日間だけ出演(後に1日追加)することが急に決まったのだが、気付くのが遅くてチケットは残っていなかった。
頻繁にキャンセルを確認した甲斐があり、千穐楽の上手側最前列のチケットをゲットできた。

円楽の出番は仲入り前だったが、一旦下がった緞帳が再び上がると、椅子に座り右手にマイクを持った円楽が姿を現した。
テレビで見た初日よりも体調が悪いことは、その時点で分かった。
滑舌が悪く、補聴器を愛用している私だから、尚更、聞き難かった。
場内は、円楽の言葉を聞き漏らすまいと、静まり返っていたが、そのうちに笑い声も出るようになった。

以下、今までに国立演芸場で見た、円楽の口演をまとめてみた。
自分の記憶を整理する為だったが、結果として円楽を懐かしむことが出来た。
そして、思った以上に、歌丸と円楽の絆が強い事に気が付いた。
「爺の奴が俺を呼んでいる」は、必ずしも冗談ばかりではないような気がした。

   *****

国立演芸場で、初めて円楽の高座を見たのは、2016年8月中席『馬のす』(古典)である。
そして、2017年8月中席『読書の時間』(新作)、同年11月の5代目円楽一門会『読書の時間』と続いた。
『読書の時間』は、上方落語の桂文枝が三枝時代に作った新作落語だ。
それまでは、古典の短編や新作だったからか、余り印象に残っていない。

印象が替わったのは、古典落語の大ネタを見始めてからのことである。
2018年4月中席『禁酒番屋』、2019年4月中席(歌丸追悼公演)『ねずみ』、8月中席『ねずみ』、『藪入り』、『唐茄子屋政談』と続いた。
2019年8月は、10日間の公演で3日も通ったのだ。
この時点で、円楽が口演する古典落語に、完全に魅せられてしまった。

ところが、翌年から円楽の高座を見るのは、コロナ禍の影響で年に1回になった。
2020年8月中席『行ったり来たり』(新作)、2021年新春名人会『昭和名人伝』(新作)、
2022年8月中席『目薬』(古典)と続いた。
『行ったり来たり』は、上方落語の桂枝雀(故人)の作品で、一回では理解し難い噺だったけど、それが作者の狙いらしい。
私が見た11回のうち、9回は中席であるが、桂歌丸がトリを務めた公演、そして、それを円楽が引き継いだからである。

(敬称省略)

   *****

写真
2022年10月1日(土)の昼餉と夕餉

御礼
「10月を迎えて(寄居 北條まつり」に、拍手を有り難う御座います。この場を借りて御礼申し上げます。



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喜美さんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

個人的な意見ですが、現在の笑点メンバーの中で、最も落語が上手かったと思います。

勿論、好みの問題ですが。

2022/10/02 09:05:53

色々有難うございました

喜美さん

円楽さん大好きでした

2022/10/02 09:01:20

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