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野心に目覚め、人生が狂い始める「ナイトメア・アリー」 

2022年04月14日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


デル・トロ監督の「ナイトメア・アリー」は、フィルム・ノワールの傑作映画。フィルム・ノワールとは虚無的で悲観的、退廃的な雰囲気を持つ犯罪映画のことで、ようするに、「暗い映画(黒い映画)」ということ。流れ者のスタン(ブラッドリー・クーパー)は、父親殺しの後で、逃れるように辿りついたカーニバルのテントに潜り込む。カーニバルの出し物の中で、全身に電気を流すショーで人気のモリー(ルーニー・マーラ)にほれ込み「君はここにいるような女性ではない」と、何度か熱を込めて語り「二人でショーをやろう」と持ち掛ける。しかし、高級ホテルのステージで妖しい美女リリス(ケイト・ブランシェット)にはまり込みどんどん落ちていく。その落ちざまが退廃の美学も感じられる怪しい心地よさ。うさんくさい見世物小屋の中に咲いた一輪の花のように見えたモリー、彼女に惹かれるのは当然だが、その後でいっしょに読心術のショーで行動を共にするようになると、スタンは冷たい。ショーでの失敗を攻め立てるわりには、彼女に一番危険な交霊術で大富豪の亡き恋人の復活を演じさせようとする。最初の見世物小屋で、『人間ではなくなった』として見せられるにわとりの首に食らいつく獣人。その存在感に衝撃を受けた主人公・スタンが、見世物小屋の小屋主に聞く。「どのようにしてそのような見世物となる獣人を作りあげのか」と。そこでの会話のやりとりが忘れられなくなる映画。デル・トロ監督の「ナイトメア・アリー」は、原作小説「ナイトメア・アリー 悪夢小路」も、47年の映画「悪魔の往く町」も完全になぞってはいないという。その独自性に関して、監督はこのように述べている。「この映画には、フィルム・ノワールによくあるブラインドを使った視覚効果や、登場人物の芝居がかった独白などはありません。中折れ帽をかぶった刑事に雨のそぼ降る裏通りを歩かせたりもしません。私は、ただ原作の世界観・・・・・生々しく、奇妙で魔法のような、神秘的な魅力・・・・・その路線を追求したかったのです。今回の私の映画がノワールと言えるのは、とりわけ社会の暗部、あるいはアメリカン・ドリームの裏側を扱っているという点においてだと思います。アメリカン・ドリームとは常に悪夢なのです。」 

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