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ひろひろ48
認知症の人の気持ち
2021年10月24日
テーマ:テーマ無し
アルツハイマー型認知症は、生活習慣病とほぼ同じ原因でゆっくりと進行すると考えられている。初めは、短期の記憶を担い、長期の記憶との橋渡しをする海馬といわれる脳の部分の機能に進行する。昔のことは覚えているが、最近の記憶がなくなってしまう。
でも、脳全体が突然だめになるわけじゃないし、心、感情が変わったのではないので、その気持ちはいかばかりか。。
フランスで考えられ実施し、効果も報告されている治療法?は、患者さんの心、気持ちに訴えかけるもので、ユマニチュードと呼ばれています。先日、NHKBSだったかな?人間と犬が共に進化したという番組で、ネアンデルタールは体格もよく、武器を使わずか武器に頼らず狩りをしたので、効率も悪く、一方、人類(ホモサピエンス)は弱く、オオカミから人間になつきやすい小さなときから、飼って、狩りに利用したので、滅びていないと考えられている。人間の言葉を犬が理解しているか研究し、MRIで犬の脳をみたら、人間の言葉と、話し方(感情)の両方を感じており、褒められると、ドーパミンが出る部分が反応するらしい。犬の眼は、ほかの動物と違って白目の部分が人間と同じように大きいらしい。野生の動物は、視線を感じさせると生存にとって不利なので、ほぼない。人間と犬は、お互い目を見て、感情などの交流もするかららしい。
本題にもどり、認知になって脳が全く働かないのではなく、周りのことを見て、自分で、うまく言えないとか、わかってもらえないとかで、ストレスもあると。
そういうことを小説にしたのが第45回すばる文学賞の「ミシンと金魚」だそうです。
新聞のコラム記事「大波小波」から「コロナ禍を潜った介護小説」by 芥川賞一押し
第45回すばる文学賞は、永井みみの「ミシンと金魚」に決まった(作品は「すばる」11月号に掲載)。うるさ型の選者も絶賛してやまぬ近年稀にみる傑作だ。
今は独り暮らしで、認知症の高齢女性「あたし」の一人語りである。介護される側からの「介護小説」は容易ではない。が、反復はもとより矛盾や齟齬まで積極的にとりこんだ言葉のユーモラスな連射は、被介護者の内面の取り留めもない豊穣を捉えて見事である。
頼りになるヘルパー、土地を狙う嫁。デイケアでの不思議な人間関係に、死んだ兄貴や家族を巡る記憶が点滅し、ミシンを踏み続けた誇りに娘を失った悔いが貼りついて、「あたし」の一生が浮かび上がる。
「受賞者インタビュー」によれば40代で訪問介護のヘルパーを始め、今はケアマネジャーとして働く。利用者の新鮮な言葉が本作執筆のきっかけだった。
年初に新型コロナ感染症に罹った永井は、生死の境を彷徨い、凄まじい「最期」を体感した。「主人公には、自分とは真逆の最期を見せたかった」。感染前にほぼ完成していた原稿を、回復後にがらりと書き換えた。永井は自作にも徹底したケアラーだった。介護小説の傑作は、コロナ禍の闇を深く潜り抜けて誕生したことになる
<引用以上>
認知症患者、被介護者のことを書いた本は、いくつかある。「長谷川式スケール」を開発した医師、長谷川和夫さんも、自分が認知症になり、書かれています。感情や、こころのひだを小説にしたのは、はじめてかな?
介護の現場では、時間やイベントに追われ、人手不足もあり、一人一人の被介護者さんをきめ細かくみれないのが実情です。それでも、気持ちを大切にする介護を、気持ちの余裕でもって、してほしいかな。
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