ひろひろ48

笑顔=共にその先6 

2021年09月05日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

笑顔=共にその先へ6(最終回)
9月4日の朝刊、今回で最後です:
人あっての社会
クラシック、ロック、ジャズ、歌謡曲、J-POP・・。最首(さいしゅ)家には多彩な音楽が一日中流れている。
悟さん(84)、五十鈴さん(79)夫妻の三女星子(せいこ)さん(45)は、いつもスピーカーのそばでうつぶせに寝そべって聞き入っている。悟さんは「それが星子の仕事」と笑う。
星子さんはダウン症で重い知的障害がある。8歳時に盲目になった。東京大で生物学研究の助手を務めながら、全共闘運動に携わっていた悟さんの探究心は、三女の誕生を機に人間へ、「いのち」へと向かった聖。
「大学の世界は論理、合理、能率とかと結びついた言葉であふれている。言葉の表現には間違いが多い。核兵器を造ったり、水俣病を生んだりした」と悟さん。「言葉を持たない星子は、私たちに「言葉をしゃべる障害」があることを自覚させてくれた。沈黙という表現がいかに豊かか。愛に言葉は要らないということを思い浮かべる」
2018年4月、相模原市の「津久井やまゆり園」事件を起こした植松聖死刑囚(当時・被告)から手紙が届いた。不幸しか生み出さない重度障害者を、なぜ育てているのかと問い詰められているようだった。
悟さんは被告だった植松死刑囚に2回面会し、毎月1回手紙を書いてきた。
「働かざる者食うべからず」という近代社会の鉄則や、オリンピックの標語「より速く、より高く、より強く」という優性思想を大学で指導しながら、星子さんを保護するという矛盾。和光大名誉教授(社会学)の悟さんは「わからないからわかりたい」と返した。
「社会あっての人」という発想では、自助の力や自己責任、生産性が人の価値を測る物差しになってしまう。「人あっての社会」とすれば、星子さんも親も頼り頼られる関係でいられる。「人は一人じゃ生きられない。いのちは二人から始まる。心の中で意識する「あなた」と「わたし」という「二者性」から生まれるぬくもりや穏やかさ。人に頼ることの大切さを、星子さんは教えてくれている」(大西隆)
<引用以上>

今回でシリーズ6回、6組の親子が紹介されました。一人では生きていけない。社会の中で生きている。一人ひとりにやさしい社会であってほしい。そういう社会にしないとね。



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