ひろひろ48

笑顔=共にその先へ5 

2021年09月04日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

9月3日の朝刊に連載5回目:笑顔=共にその先へ5
違い認め合って
「パンチ出して!」「ほら蹴りだ!」手足に防具を着けた子供たちが、息せききって技を掛け合う。相手をじかに打撃する実践空手の練習風景が東京・中野の鷲宮区民活動センター分室で繰り広げられる。(コロナ禍の緊急事態宣言下で休止中)。
障害のある子もない子も分け隔てなく。厳しく楽しく鍛える空手道場「障害児の休日クラブ」。近くの団地に住む関根仁美さん(65)が2004年4月、ダウン症の次女真衣さん(28)らの居場所にと立ち上げた。今は小学生から30代までの10人余りが稽古に通う。
もともと空手ファンの仁美さん。小学生だった姉兄に空手を習わせると、真衣さんも見よう見まねで練習に加わろうとする。やらせてやりたいが、意思の疎通や体力が心配。「きょうだいの空手の先生に思い切って相談したら「じゃあ、立ち上げちゃうか」」
腕を磨き、強くなることが目的ではない。礼儀や常識を身に付けるのが最大の狙い。大きな声であいさつをする。人の話をきちんと聞く。返事をする。ちゃんと順番を守る。思い通りにならなくても我慢する・・。
空手を始めて18年。人を思いやったり、周りを気遣ったりできるようになった真衣さん。平日は福祉作業所で働き、土曜日は練習に励む。「空手は楽しい」
団地の自治会長を務める仁美さんは、お祭りや餅つき大会などの行事に必ず真衣さんを連れていき、受付やお茶出し、後片付けなどを手伝ってもらう。
「真衣がいれば、障害のある子を持つ親が「うちの子供でも大丈夫かな」と安心して参加してくれるんじゃないかと思って。あえて「どうぞ」という雰囲気をつくるようにしている。みんなそれぞれ違っていいんだねという考えを大事にしたい」
言葉が通じない外国人の住人も増えている。認知症の人も暮らしている。お互いの違いを認め合って生きるための礼儀作法を、真衣さんが発信してくれている。(大西隆)
<引用以上>

昔の南アフリカのアパルトヘイトのように、分離、隔離し差別しすると、理解しあえなくなる。知らないと、理解できない。階段の段差の高さ、エスカレータの段差の高さ、椅子の高さ、テーブルの高さ、多くは、平均的な大人の、男性の体格を元に決められている。果たしてそれでいいのだろうか。自分が年を取り、あまり足を上げられなくなった時、いまの社会の基準って、いろいろ考えさせられる。



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