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たかが一人、されど一人

紳士と現実主義 

2021年08月12日 外部ブログ記事
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 明日からお盆、真夏の筈が気象情報は、全国的に来週にかけ梅雨末期と同じ大雨に注意を促している。お墓での先祖の供養は東京住まいを自分への言い訳にして先月済ませてもらった。ネットを見ると故郷長野もお花市が今年も中止と出ている。各町ごとであった盆踊りなんかも当然中止だろう。どこの家庭も寂しいお盆だ。ひとえにコロナ対策が中途半端な政治のせいと言わざるを得ない。今朝の朝日新聞に宇都宮市の医師倉持仁氏が3日のテレビ番組で「菅義偉首相は至急、おやめになった方がいい」と発言し、反響を呼んだと書かれている。倉持氏はテレビで何度も観ていたが、この番組は観なかったようだ。でも気持ちはよく分かる。これで倉持先生のテレビ出演は益々機会が減るだろう。テレビも所詮は政府批判なんかまともに出来ない。どの局でもコロナの新規感染者関連情報は放送するが、自宅療養中死亡した人の累計は何故か発表しない。医療崩壊を強調するならそこだろうと思うのだが。国外のことになるが、イギリスのBBCは流石だ。アフガニスタンのタリバン占領地域に記者を派遣して、タリバン指導者に直接インタービューしている。しかも内容が婦人の衣装問題とか、音楽を聞いていた男性を裸足にしてむち打ちながら追い回して気絶させた件とか結構厳しいものだ。指導者は勿論否定していたが、聞くこと自体相当な危険を伴うであろうことは容易に想像できる。外国の事情に疎いのでよくは知らぬが、イギリスは嘗てパックス・ブリタニカと世界に覇を唱えただけに国民が独特の世界観を持っているように思う。月刊文藝春秋9月号の巻頭随筆で藤原正彦氏が次のように書いている。書き出しはワクチン接種率を高めた政策論だが、途中でこう述べた。「見習ってよいのは英国の現実主義である。ジョンソン首相はその申し子だ。彼は、当初、集団免疫を口にしていたが、現実を直視して豹変し、ワクチン開発に賭けたのである。彼は名だたる親中派でもあった。2019年には習近平主席の一帯一路への熱狂的支持を表明したほどだ。中略それが2020年6月に香港国家安全維持法が制定されるや、中国の本性と言う現実に目覚めた。後略」藤原氏は現実主義は英国の伝統であって、ナポレオンのフランスが強くなればドイツやロシアと手を結び、ドイツが強大化するとふらんす、ロシアと、ロシアが脅威になったら日本とでも手を結んだ。国益のためには主義主張、原理原則、約束、正義には目をつむり、合法非合法を問わない戦略謀略をめぐらせる。と書いている。紳士の国とは大分イメージが違うが、君子たる由縁かもしれぬ。今回のBBCの取材、小説「007」などを思い浮かべるとなる程と思わざるを得ない。

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