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親の売り物。(群馬県の民話) 

2021年05月20日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

持谷靖子の語りから再話。

親の売り物


ある所に若い時からとっても良く働いて、豊かになった夫婦があった。だがどうしたことか子供が授からなかった。
立派な家も道具類もあって、何不自由ないのだが、子供だけがない。


子供が欲しいと言い暮らしていたが、よその子をもらって育てても、自分らが年取った時、爺婆の世話は嫌だと背かれたら困ると思って、躊躇っているうちに年寄りになってしまった。
「この年寄りと、暮らしてくれる者がおったらその人を養子にしよう」と夫婦で決めて「親売ります」と看板を出した。


ちょうどそこへ「親が欲しい、親がほしい」と言っている若者が通りかかった。若者は幼いうちに両親を失い、いちどで良いから親孝行してみたいと思っていた。


苦労して貯めた金が十両有る。これで買えるだろうか。
そこで看板のある家に入って行った。
「親を買いてえんですが、売っているのはだれですか」
「売っているのはこの爺さんと婆さんだよ」
「十両しかねえが、ふたり買えるかね」
「十両で2人買える」
若者は喜んで親を買いました。


若者には嫁さんも子供達もいて、祖父さん祖母さんが出来たことをたいそう喜んだ。


こうして親が欲しかった若者と、子や孫が欲しかった金持ちの年寄りが一緒になって、楽しく暮らしたんだと。

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