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流老記

陽気 

2021年03月15日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

朝から晴れ、で暖かい。

こんな日は
陽気に誘われて近くの里山へ。

辛夷の花が桜より先に咲いている。

辛夷の花といえば
自分の中では
信州が思い出される。

昔々のそのまた昔、
惚れた女をドライブに誘い
ナビの無かった時代だから道に迷い
信州の山里で
辛夷の木の満開に出くわした。

普段は忘れている思い出を
季節の花で思い出すほど
歳を取ったということか。

未来に夢を見ることができるうちは
まだ若いが、
時折思い出す古い出来事が度々だと、
もうこれは老境の域に達したのだろう。

人生を旅に例え、
病んで夢は枯野を駆け巡る、なんて
解るような気がしている。

我が終着駅の改札を出たら、
誰が待っていることやら。

誰も待っていなければ、
それはそれで良しとしよう。
けど、
カメラマンが
きっと待っているような気がする。
あの笑顔で、
よう、なんて言ったりしてね。

女が待っていたら、
何て顔をしようか。

映画みたいに
無言で抱きしめてやろうか。
どんなに理不尽な仕打ちをしても
無言で抱きしめれば許してくれる、と
カメラマンが言ってたっけ。



明日は暖かくなるらしいが
あの猛暑が近づいているとなると
嫌だなあ…



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ぐでたまさん

根無草さん

筑前のソフィア・ロ−レンにも
青春があったのですねえ。

田舎者の恋ほど
淡くて切ないものはありません。

2021/03/16 20:29:47

辛夷の花

ぐでたまさん

近所の辛夷並木、こちらはもう終わりかけています。
でもいいですね!いろいろな思い出がおありになって、
それを スラスラと心地よい文章にされる技は流石ですね。
私も昨日は陽気に誘われて国道202号をドライブしてきました。 
海沿いの道を走りながら あの海岸で先輩がギターを弾いて歌ってくれたなぁ〜 なんて思い出しても、文章にしたら陳腐なことしか書けません(笑)

2021/03/16 10:09:57

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