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たかが一人、されど一人

喧嘩状態であっても 

2021年03月11日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 千年以上前の平安時代の唐に渡った日本僧、円仁の記録には都の長安に日本の大使館があったと書かれていた。昔から国を代表する者は礼を弁えることに腐心しただろう。近代の国家間外交手順はプロトコルと呼ばれて定着しているらしい。そんなことを知らない子供の頃、鎌倉時代に大陸から元(今の蒙古かな)の大軍が突然日本に押し寄せ、神国日本は窮地に陥るが、神助の台風の力を借りてこれを見事に撃退したと教わった。しかしその後少し歴史が分かるようになると、元は先ず外交文書を送ってきて、両国間の新たな関係を提案してきたらしい。文章の内容が無礼だったかどうか知らぬが、当時の幕府は文書で応えるまでもなく、使節を斬り殺したらしい。外交使節を切り捨てるとは今聞いても褒められることではない。その他倭寇などもあり、日本は長いこと野蛮な国だと見られてきたのかもしれぬ。それが近年なると、真珠湾攻撃で国交断絶の外交文書の交付前に戦闘を始めたので、今度は卑怯な国家の誹りを受けてしまった。これは事務の手違いとも、或いはアメリカの謀略で、事前に日本の段取りがアメリカに筒抜けになっていたので、意図的に仕向けられたとの説もあるが、卑怯な行為はアメリカ国民だけでなく全世界に定着してしまった。そんな芝居見たいことをやっていられるものか、考える人も多いのだろうが、近代でも外交の作法は重要だと思う。礼に始まり礼に終わる作法の第一は文書の交換だ。同年輩以上の方であれば、ごく当たり前のことだと思うが、通信手段が多様化して極めて安直になったので、この当たり前が当たり前でなくなりつつある。市井の民はそれでも仕方ないが、国家間の付き合いに関してはそれではいけない。日本の政治家はそこの理解が大分不足しているので心配だ。特に最近、と言っても1年以上前のことだが、日韓関係がギクシャクし始めた頃のことだ。日本の経産省が韓国の担当者をいきなり倉庫のような部屋に入れて談判に及んだことがあった。このとき外務省がどんなアドバイスをしたか知らないが、報道を見て、不見識で嘆かわしいと思ったことを記憶している。アメリカにバイデン政権が誕生して既に2ヶ月が過ぎた。新政権は国内的には念願だったコロナ対策に重点を置いた大型予算(200兆円と言われる)を今週成立させることに成功、外交の動きを本格化し始めている。バイデン氏の外交で一番重要視しているのは昨日も書いたように対中政策。中国を新たに経済的にも軍事的にも頭角を現し始めた最大の競争相手に置いているのは間違いないところだろう。両者の関係が険しいことの是非は措いて、両国の外交責任者がアラスカで会談することが決まった。アメリカの国務・防衛2大臣が日本訪問から帰国途中のことである。

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