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「陽のあたる坂道」 

2021年01月01日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

〔1958年/日本〕女子大生の倉本たか子(北原三枝)は、少し足の悪い女子高生・田代くみ子(芦川いずみ)の家庭教師に雇われる。田代家は、裕福な家で、くみ子と両親の他に、礼儀正しい長男の勇吉(小高雄二)と、明るいが、どこかヒネた次男の信次(石原裕次郎)がおり、信次は折に触れて、たか子をからかう。実は田代家には秘密があった。実は信次は、父親が芸者に生ませた子で、それを田代家が引き取り、育てられたのだ。たか子は、自分のアパートの隣の部屋で暮らす、高木トミ子と親しく行き来しているが、実はトミ子こそが、信次の実の母だと分かり・・・。「陽のあたる坂道」は、石原裕次郎さんの映画として有名なようだけれど、3時間以上もある長い作品で、中々手が出せずにいた。その代わり、というわけではないけれど、以前、105分の渡哲也さん版を観ている。ただ、やっぱり、裕次郎さん版を観ないのは、古い邦画好きとしては、なんだか落ち着かない。という事で、思い切って観てみた。うん、やっぱり裕次郎さんはいい。「あいつと私」でもそうだったけど、出生の秘密を抱え、少し屈折していて、でも根は純粋、という役がすごく合っている。この物語、人間の多面性が描かれているところが、とても興味深い。医大に通う、表面上は真面目で真っ当な長男は、実は小狡い男で、自分の失敗を、ずっと弟に押し付ける人生を送ってきたのに対して、表面上は不良がかっているけれど、決して人を傷つける事なく、真っ直ぐな気持ちで生きる弟。そして、自分が生んだ優秀な長男の、駄目な側面を見抜いてはいるものの、夫が芸者に生ませた子の人間性の方が優れているとは認めたくない母。いや、この母は、とてもとてもいい人だ。いつか自分が年を取って子供の世話になる時がきたら、長男ではなく、裕次郎さんか、芦川さんと住みたいと言う。この母もまた、夫が他所で作った子を引き取る事で、様々な葛藤と苦労があったのだろう。それにしても、裕次郎さんと、北原三枝さんの2人が一緒にいる時の素敵な事ったら。この映画の2年後にお二人はご結婚なさっているようだけど、この時はもうお付き合いしていたんだろうか。長身なお二人が同じ画面にいると、めっちゃ映える。北原三枝さんは、時々「徹子の部屋」にご出演なさるけど、品格があって、言葉遣いもお綺麗で、私が憧れる女性の一人だ。評価 ★★★☆☆

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