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昭和最大の未解決事件がモデルの「罪の声」 

2020年11月08日 外部ブログ記事
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「罪の声」 2020年 日本 土井裕泰監督の「罪の声」は、評判がいいのでどんなものかと思って、観に行った。1984年に起った劇場型犯罪の企業恐喝事件「グリコ・森永事件」をモデルに作成されている。この事件に関して書いた一橋文哉(いちはし ふみや)の「闇に消えた怪人―グリコ・森永事件の真相」という本は、ぼくにノンフィクションの面白さにはまるきっかけを作ってくれた本だ。また、原作である塩田武士著作の「罪の声」は、2016年度週刊文春ミステリーベスト10国内部門第1位を得ている。テーラーを営む二代目店主の俊也(星野源)は、父親の死後に遺品の中から、一本のテープを見つける。そのテープの声は、幼い頃の自分の声で、日本中を震撼させた「ギン萬事件」に使われた声だった。また。英語で書かれた手帳もテープと共にみつかる。俊也はテープと手帳の秘密を調べるために父親の代から付き合いのある仕立て職人の河村のもとへ向かった。そこで、俊也は父親の兄・伯父の曽根達雄の存在を知らされる。一方、大日新聞社では昭和・平成の未解決事件を改めて追う企画として「ギン萬事件」を取り上げ、阿久津(小栗旬)はその企画を任され、ロンドンにまで飛んで取材を重ねていた。30分ぐらい見ている途中で、「あれ?これは失敗してしまったか・・・・・」と、思った。新聞記者・阿久津が「ギン萬事件」に関わった関係者に、取材を重ねていろんな場所を回るという、今一つ緊張感のない、ゆるいパターン化されたシーンが続く。眠りそうになってしまった。しかし、同じくテープの声を幼き頃に録音され、自殺したくなるほどの人生を生きて来た、宇野祥平演じる 生島が出たあたりから物語は勢いがついてくる。また、昔よく映画館で観た俳優や女優が老人の役で何名かでていて、個人的にとても懐かしかった。「女囚・さそり」で一世を風靡した梶芽衣子が俊也の母役で出ている。彼女と「曽根崎心中」で共演した宇崎竜童が曽根達雄役で出ている。また、男はつらいよで寺男(愛称・源ちゃん役)で出ている佐藤蛾次郎も見た。声につやがある火野正平も、NHKで自転車をこいでいる姿とは別にスクリーンでひさびさに観た。あと、映画の俯瞰する景色などにとてもいいショットがある。イギリス・古都「ヨーク」の景色もよくて、もう少しゆっくり見ていたいと思うのに、画面がすぐ切り替わるのが残念だった。個人的にあと10秒くらい間を持たせてほしかったシーンが何度もあった。エンドロールではUruの「振り子」という曲がかかる。澄んだとてもきれいな声で、かすかにかすれて震えた声なのがまたいい。映画の内容とマッチしていてピッタリな選曲だった。グリコ・森永事件は、特殊な事件でまさしく映画にでもなりそうな事件だった。この映画がきっかけで事件「グリコ・森永事件」に興味を持たれた方はぜひ一橋文哉の「闇に消えた怪人―グリコ・森永事件の真相」を読んでほしい。映画「罪の声」以上の、驚くべきスケールの今までの日本の犯罪とはまるで違う突出した頭脳的な事件であることを知ることができます。ところで実際の事件で、テープの声を使われた子は、今どんな人生を送っているのか?この映画を観た後ではその事をふと考えてしまうものだ。 

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