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吾喰楽家の食卓

国立演芸場2月中席9日目 

2020年02月22日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

寄席では、前座、二ツ目、真打の順に、噺家が高座に上がる。
この日は、出番が早い3人が、2日目とは顔ぶれが変わっていた
前回と同様に馬生一門の若手が、交替で高座に上がっている。

■金原亭杏寿/前座(道灌)
世之介の弟子としては、姉弟子の乃ゝ香に続き、2人目の女性である。
2日目に高座に上がった、弟弟子の駒平と同じ噺を口演した。
前座になって1年も経っていない割には上手だったのは、後で調べたら、入門前にドラマ、モデル、舞台、ラジオで活動していたからだろう。
NHKの朝ドラにも、出演した経験があるらしい。

■金原亭馬久/二ツ目(近日息子)
上方落語の演目だからか、実演を見るのは初めてだと思う。
ストーリーに覚えがあるのは、テレビかラジオで聞いたのかも知れない。
馬久の分かり易い語り口は、好感が持てる。
この先、5年ほどで真打になるはずだが、もっと個性を出すのが今後の課題だろう。

■金原亭馬治/真打(強情灸)
真打になり5年が経つが、自分の芸風を固めつつある。
背筋を伸ばして平伏していた、昇進披露口上の様子を思い出した。
今回、通常より持ち時間は短いが、上手くまとめていた。
口上を見ると、その後の活躍が気になるものだ。

漫才(奇術)と獅子舞の金原亭世之介と古今亭菊春は、相変わらず、余芸とは思えない出来だった。

ネタ出しで『お富与三郎』を口演した、林家正雀(木更津見染め)と金原亭馬生(赤間の仕返し)は、千穐楽の前日だけに、2日目よりも完成度の高い口演だった。
とはいえ、前回の出来が悪かった訳ではない。

お目当ての鹿芝居も、前回以上の出来だった。
アドリブが、どんどん出た。
世之介は、昨年、二人目の女性の弟子(杏寿)を取ったことを、いじられていた。
また、アドリブと思った前回の台詞が、そうではなかったのもあった。

手ぬぐい撒きでは、前回は下手側の最前列に座った私の前に、正雀が居た。
今回、私は最前列の真ん中だったが、正雀も合わせたように中央へ移動していた。
そして、今回も、いせ辰の達磨をゲットした。
それだけでなく、誰が投げたか分からないが、今月、二ツ目に昇進したばかりの柳亭市次朗の手拭いが、私の膝に飛び込んで来た。
何も貰えなかった左隣の御婦人に、達磨をプレゼントした。
右隣が空席だったからこそ、出来たことだが。

   *****

写真
2020年2月19日(水)の国立演芸場(演題)



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