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むぅびぃ・とりっぷ
誘拐犯・伊藤仁士の描いた少女たちとの共同生活
2019年11月30日
テーマ:テーマ無し
11月18日の午後、大阪市に住む12歳の女児がA子ちゃんが、自宅近くの公園で男と待ち合わせをしていた男と合流してそのまま姿を消した。A子ちゃんを栃木県小山市にある自宅に連れ込んだのは、自称派遣社員の伊藤仁士(ひとし)(35)。その自宅には半年間も行方不明だった15歳の中学三年生・少女Bさんもいた。この事件の詳細について週刊文春12月5日号が記事にしている。少女二人と中年男による異様な”監禁共同生活”。その様子はどんなものだったのか。「少女と女児は一ヵ所に閉じ込められていたわけではなく、日中はリビングで過ごし、一階の和室で寝起きしていた。伊藤はその部屋で寝ることもあったが、他の部屋を転々としていたようだ。ただ少なくとも、監禁期間の短かった女児は性的な被害には遭っていない。家の中は、モノが散乱したりもせず、特に汚れていたわけではなかった。女児たちの食事は一日一回程度。風呂は二日に一回程度。食事はパンやチャーハンなどを与えられていた。リビングにはテレビがあり、数台あったパソコンで、動画を見ることもできたようだ」(捜査関係者)監禁されて6日目、着のみ着のまま伊藤の家を飛び出したA子ちゃんは、土地勘のない街を3時間以上もさまよった。監禁場所から1キロにも満たない犬塚交番にようやく辿りついたのは、午後1時半頃のこと。 「ツイッターで知り合った三十歳くらいの男の家から逃げてきた。(私は)大阪で行方不明になっていると思います。家にはもう一人女の子がいました」 ● 自ら望んで伊藤宅にそのもう一人の中学生の女の子の立件にかんしてはどうなっているのか?警察関係者が明かす。「B子の行方不明者届を受理後、茨城県警が自宅の部屋から電話番号が書かれた手書きメモを発見し、その中に伊藤名義の携帯電話があることを突き止めた。今年七月、県警職員四人が小山の伊藤宅を訪ね、本人立ち合いのもと、家に中を探したが、B子は見つからなかった。事前に訪問を連絡していなかったが、伊藤は素直に応じた。その時、B子は所持品を持ってとっさに床下に隠れていた」事件発覚後、無事保護されたB子さんは「見つからないように外出を控えていた」と話し、自ら望んで伊藤宅に留まっていたことを強調した。「B子はもともとSNSで「私は栃木出身。家出先を探している』という内容の投稿をしていた。受け入れてくれた伊藤に心酔しており、捜査の進展にもよるが、こちらは立件が難しいかもしれない」(警察関係者)ところで、伊藤仁士はどのような人物なのか。伊藤の同級生の女性によると、中学時代は全国大会で優勝経験もある剣道部に所属していた伊藤は、「社交的ではないがとにかくすごくまじめな印象」だったという。伊藤は中学二年生の時に作られた文集の中で、こんな将来像を綴っている。<弱い人間の力になれる優しい人になる>文武両道を地で行く伊藤容疑者だったが、県内トップクラスの進学校である県立栃木高校の受験に失敗し、志望校への入学がかなわなかったことから歯車が狂い始めた。事件前にはラーメン店や自動車教習所などのアルバイトを転々としていたといい、「定職に就いていないという話を聞き、あんなにまじめだったのにと驚いていた」と前出の女性。● 自分は正しいことをしたA子ちゃんの犬塚交番での発言により、伊藤の少女監禁事件は、自白のもとに晒された。しかし、この事件でどうにも理解しがたいのは、誘拐した伊藤・本人に罪の意識がないこと。未成年者誘拐の疑いで緊急逮捕された伊藤は、親の承諾なしでA子ちゃんを自宅に連れ帰った事実を認める一方で、「誘拐したつもりはありません」と容疑を否認している。こんな持論も展開している。「SNSで助けを求めていた子を助けてあげた。自分は正しいことをした」伊藤仁士が、AERA dot.の取材に応じて、答えている発言にも、首をひねらざるえない不思議な考え方を展開している。以下は、伊藤と記者との一問一答。* * *──あなたは「正義感が強い」と一部メディアで報道されていますが、あなたの言う「正義」とは何ですか。正義感っていうのは抽象的だから、個々人の解釈がある。僕は、警察や検察が言う「正義」は正義ではないと思う。誰かが「助けて!」と言っているんです。僕は助けただけ。なんで逮捕されたのか、わからない。──後悔はありますか?たまたま困っている人がいた。僕は助けただけ。違法なのはわかるが、ほおっておくことはできなかった。人を助けただけなのに、こんなに人生が踏みにじられた。最初から悪意だと疑われている。──逮捕されてから警察などに言われたことは。「道端で誰かが助けを求めていたらスルーしておけ。関わるな」と。取り調べでは、起訴をしたいからか、(伊藤に)悪意があることを前提に話してくる。人格も人生もここまで潰されるとは。なんでこんな目にあうのか。しかし、伊藤が正しいことをしたと主張するのなら、A子ちゃんを誘い出す方法が「せつじろう」と名乗り、本名や年齢を隠していたこととは矛盾することだ。やましいことをしているという自覚があるから、ばれないようにあれこれ工夫をしているのではないか。 参照:【大阪女児誘拐】伊藤容疑者が逮捕後初の取材で語ったこと「違法なのはわかるが、ほおっておけなかったPR:誘拐 (ちくま文庫)
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