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吾喰楽家の食卓

こんな所にも台風の爪痕 

2019年11月01日 ナビトモブログ記事
テーマ:生活

藤田雄山の名を聞いて、江戸時代の数学者だと、すぐに分かる人は多くないはずだ。
かく言う私も、30数年前に埼玉へ単身赴任して、初めてその名を知った。
旧川本町(現深谷市)の荒川右岸近くに、生家の門と土塀の一部が残っている。
有志によって建てられたと思しき石碑と、20年ほど前に県が建てた案内板がある。
土塀の損傷は酷いが、管理は個人の所有者に委ねられているらしい。

毎年、春になると重忠公園や鹿島古墳群へ桜見物に行っている。
雄山の生家は、双方の近くにあるので、少し回り道をして様子を見ていた。
今年も、痛々しい姿ながら、健在だった。
老いた親を心配する、子供の心境に似ているかもしれない。
東日本大震災に耐えたが、今回の台風でも大丈夫だったのか心配になった。

魚津は米騒動発祥の地で、今でも海岸通り沿いに、その倉庫が残っている。
旧十二銀行の倉庫だったが、今は魚津水産の所有に変わった。
魚津へ単身赴任した頃は、昔の姿のままを、そのまま見ることができた。
その後、倉庫の傷みが激しく、屋根や外壁が修理された。
古い倉庫を残したまま、それを覆う形で、新たに倉庫を建てたのだ。

一昨日、雄山の生家近くを通ったので寄ると、心配は現実のものになっていた。
土塀は、強風が吹き荒れた台風19号で、倒壊したらしい。
こんな所にも、台風の爪痕が残っていた。
人的被害が無かったようなので、その意味では、所有者はホッとしたに違いない。
魚津の倉庫を思い出したが、個人の管理には限界がある。

   *****

写真
藤田雄山生家:撮影4月8日&10月30日



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