賄賂を渡される

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カシアス

2019年10月03日ナビトモブログ記事
テーマ：テーマ無し

関電幹部に3億円越えが渡っていたと世間で騒がれている。
3億円は回り回って電気料金で賄われているだろうから、
我々庶民は、面白くない。
関電社員は勿論公務員でも、みなし公務員でもないから、
今回の金銭授受は贈収賄には当たらない。
罪に問えるとすれば特別背任罪になるが、
状況を鑑みると、残念ながら立件は難しいと思う。

私は大学の理系を卒業して某大企業に長く勤め、
50歳時に、広島県の某製造所の企画、管理の責任者をしていた。
広大な所内では、社内外の人が約1万人働いており、
所内の各所で煩雑に設備工事が行われていた。
新設備の完成時には、稼動式などのセレモニーが行われるが、
ある新設備の稼働式後に、その設備の操業を担当する業者から、
記念品の入った紙袋を渡された。
当該業者はさして労せずに新たな収益源を得たわけで、
記念品程度の散財は常識の範囲内だろう。

特に気にせずに社宅に持ち帰り、紙袋の中身を確認した。
箱に入った記念品（なんだったか忘れた）の下に
平らな箱があり、不審に思って中を確認すると、
総額20万円の商品券だった。
それまで異動時に記念品や
小額の商品券を贈られたことはあったが、
20万円は明らかに一般常識に反している。
普通に言えば、賄賂だ。

次の日、先方の担当者に常識を逸脱していると告げて
戻したのだが、担当者は、自分は中身を知らないので、
お預かりして社長に渡します、とのこと。
今思えば、20万円はいかにも中途半端で、
200万円だったら・・・いや、同様に返したろう。

事業所には私より上に所長、副所長がおり、
その2人も商品券を送られたのは間違いないし、
金額は私より多かっただろうと思う。
2人とも返却したに違いない・・・が、
そのまま受け取っても犯罪ではない。