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吾喰楽家の食卓

第96回 歌舞伎鑑賞教室 

2019年07月06日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

七月の国立演芸場上席は、落語芸術協会の真打昇進披露公演である。
三人の新真打が交替でトリを勤めるが、十日間の公演で一日だけある夜席は、三人が顔を揃えるので見ることにした。
折角、隼町へ行くのだから、昼間は国立劇場で歌舞伎鑑賞教室を見ようと、チケットを探したら三階席の最前列が取れた。
解説「歌舞伎のみかた」に続き、『菅原伝授手習鑑―車引―』と『棒しばり』が上演される。

『車引』は、歌舞伎に興味がある方の殆どが、その名を知っている作品だろう。
延享年間に文楽(人形浄瑠璃)として初演されたが、その年のうちに歌舞伎でも上演されたらしい。
一昨年の今頃、文楽で見たことはあるが、歌舞伎だとテレビで見ただけで、実演は初めてだ。
それだけに、大いに期待していた。

『棒しばり』も、元々は歌舞伎ではなく、狂言から題材を取った舞踊劇である。
いつ頃かは覚えていないが、テレビで見たことがある。
主の留守中に、使用人が酒を盗み飲むストーリーは、同じ狂言の『附子』(ぶす)に似ている。
主人公の台詞の遣り取りが中心の狂言とは違い、長唄囃子が加わる歌舞伎の華やかさに期待した。

期待が大き過ぎたのかもしれないが、『車引』は、物足りなかった。
最前列とはいえ、三階席から見るのには相応しくない演目かもしれないからか、あまり華やかさを感じられなかった。
それとは異なり、『棒しばり』は、そのユーモラスな演技を、期待以上に楽しめた。
とは言え、何れも「一度見ればいい」が、率直な感想である。

   *****

写真
7月5日(金)の昼餉(サービスランチ)



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シシーマニアさんへ

吾喰楽さん

こんにちは。

訂正です。
最後から二行目、正しくは「それとは異なり、『棒しばり』は・・・」です。

私は、記録動画で勘三郎と三津五郎を見たことがあります。
多分、勘三郎が次郎冠者だったと思います。

今回の演者は、下手とは思いませんが、もう少し経験を重ねてからのほうが、より滑稽さが出ると思います。

2019/07/06 14:00:48

棒縛り

シシーマニアさん

私は、大好きな演目です。

忘れられないのは、亡き勘三郎と三津五郎が、
まだ若くて勘九郎と八十助だった頃の舞台でしょうか・・。

お芝居とはいえ、やはり演じる人の人間性が出てきて、何とも言えない滑稽さが素晴らしかったです。

2019/07/06 12:49:21

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