メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

吾喰楽家の食卓

正月気分の初芝居 

2019年01月06日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

昨日、国立劇場で『姫路城音菊礎石』(ひめじじょうおとにきくそのいしづえ)を見た。
何とも難しい読ませ方である。
国立劇場の歌舞伎は、国立演芸場より一日遅い、三日が初日だ。
今回も、“三日目の会”だから、五日になる。
毎年、新春の歌舞伎は、男女共に和服姿の客が多く、正月気分が高まる。
また、開演前に一階ロビーで行われる、獅子舞も楽しみにしている。

開場して間もなくだったが、獅子舞の会場には多くの人が待っていた。
それでも、最前列としては唯一空いていた、時計で云うと八時半に陣取れた。
最前列に拘るのには、訳がある。
獅子頭の口へ祝儀を入れると、頭をがぶりと遣ってくれる。
齧られると、縁起が良いと云われている。
それは、祝儀を集める作戦だと思っているのに、毎年、遣って貰っている。

大詰での手拭撒きも、正月気分を高めてくれる。
“三日目の会”は、ドブと呼ばれる花道の傍であるから、手拭をゲットできる可能性がある。
始まって間もなく、かなりの速度で手拭が飛んできた。
立ち上がったら、取れたかもしれない。
それはマナー違反だから、右手を伸ばしたが、掴むには手拭は高度がありすぎた。
指先に当たり、撥ねた手拭は、隣の隣にいる御婦人の前に落ちた。

財布に、小額紙幣、高額硬貨、空袋と、三枚の祝儀袋を入れてある。
用途に応じて使い分けているが、獅子舞は硬貨と決めている。
手拭が手に当たったのだから、多少の御利益はあったのかも知れない。
国立演芸場の鹿芝居で、手拭が膝に落ちて来たことがあった。
正に、無欲の勝利だ。
今回、駄目だったのは、祝儀の額ではなく、欲が邪魔したのかも知れない。

   *****

写真
1月5日(土)の国立劇場



拍手する


コメントをするにはログインが必要です

はまゆうさんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

興味を持っていただき、嬉しく思います。

今回のブログは、肝心の芝居には触れていません。
別の機会(明日?)に、書かせて頂きます。
正月歌舞伎の雰囲気だけ、味わってください。

2019/01/06 09:18:15

獅子舞い

さん

のご祝儀や手拭いの事、ドブと呼ばれる場所の事。
大変興味深く読ませて頂きました。

2019/01/06 08:56:56

PR





上部へ