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吾喰楽家の食卓

歌舞伎納め 

2018年12月27日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

昨日、国立劇場へ、中村吉右衛門が石川五右衛門を演じる、『増補双級巴』(ぞうほふたつどもえ)を見に行った。
池袋の地下街にある寿司屋で昼餉を食べたが、平日のランチタイム前にしては混んでいた。
寒くなってからは、自宅でビールを飲まなくなっているのに、ここで飲むビールが美味しいのは何故だろう。
本マグロ(赤身・中トロ・大トロ)、マアジ、カンパチなど、九貫一巻食べた。
目の前で皮を剥いたマアジが、絶品だった。

通常、開場は開演の45分前であるが、昨日は60分前に玄関を開けてくれた。
それでも、入れるのはロビーだけで、客席へは入れない。
大した量の荷物ではなかったが、ブルゾンと共にロッカーへ入れた。
勿論、オペラグラスは首から下げ、のど飴と補聴器用電池の予備はポケットに入れた。
今回の席は、最後列だから、オペラグラスはあった方が良い。

二回目の観劇は、吉右衛門の立ち回りと宙乗りが一番の目当てだった。
その意味では、三日目のドブよりも、千穐楽の大向うは良かった。
落語家の鈴々舎馬桜が、前日、2列42番で見たことを、自身の掲示板に書いていた。
宙乗りを下から見たら、二人の操縦者が見えたそうだ。
この種のものは、仕掛けを知らずに、素直に楽しむ方が良いのかも知れない。
また、前回とは異なり、ほぼ満席で熱気があった。
掛け声と拍手の殆どが、吉右衛門に対してのように感じた。
拍手のタイミングが一致しているので、千穐楽特有の連帯感を味わえ、気分良く帰路に就けた。

帰宅して直ぐにパソコンを開き、国立劇場賞の受賞者を調べた。
今回の公演は、吉右衛門の存在が目立ち、受賞者の見当が付かなかった。
結果は、優秀賞は中村雀右衛門(傾城芙蓉及び五右衛門女房おたきの演技に対して)が受賞した。
性格も役柄も全く違う二役を熱演したので、納得できる人選である。
奨励賞が中村吉之丞(小鮒の源五郎の演技に対して)だったのは、意外に思った。
納得できないのではない。
受賞する程の演技なのに、その良さに気が付かなかったからだ。
歌舞伎初心者だから、やむを得ないのだろう。

   *****

写真
12月26日(水)の国立劇場



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