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吾喰楽家の食卓

初めての“お江戸日本橋亭” 

2018年12月23日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

お江戸日本橋亭の「講談 土曜特選会 〜宝井ばなしの年の暮れ〜」の開演は、午後一時だった。
初めて行く寄席だから、勝手が分からない。
少し早いが、正午に着くようにした。
場所は分かっていた。
中央通りからの入り口の角に、行列のできるカレー専門店があった。
本社勤務の頃、よく食べに行った店である。
地上げされたのだろうか、今は大きなビルに変わっている。

開場は開演の三十分前だったが、ロビーがないので、小雨が降る中で待つしかなかった。
ところが、その十分前に玄関が開いた。
会場の前の方に、四十ほどの座椅子が並んでいた。
試しに座ってみたが、前後が狭すぎて、足が伸ばせないので駄目だった。
やむを得ず、椅子席の最前列中央に座った。
それでも、定員が百人を少し超える程度の狭い寄席だから、全く問題はなかった。
当初は十人程の客だったが、最終的に四十人ほどに増えた。

開場時間になったら、前座が登場した。
持ち時間は十分で、三人の女性講談師が次々に語った。
経験が浅い順なのは、明らかだった。
最初の講談師は、つっかえたのは一箇所だけで、活舌は良かった。
ところが、講談に集中しても、情景が浮かんで来ない。
この日の中で、唯一のことだった。
理由は上手く説明できないが、語り口に何かが足りないのだろう。

昨日の出し物は、出世浄瑠璃(琴柑)、名月若松城(山緑)、樋口一葉(琴星)、無筆の出世(梅福)、雪の夜ばなし(琴柳)である。
演題と出演者は、未知のものばかりだ。
持ち時間は三十分で、十五分の中入りを挟み、番組が進行した。
会場、出演者、演題と、初めて尽くしだったが、大いに楽しめた。
一月十五日には、鳳楽師匠がトリを勤める。
来春は、落語と歌舞伎の予定が目白押しなので、どうなることやら。

   *****

写真:12月22日(土)撮影



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