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山口県の伝説「とんべえ狐」_______薬は慎重に 

2018年11月29日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



??一昨日「丹後松の由来」と一緒に収録しました「とんべえ狐」は楽しいお話なので、ご紹介します。


とんべえ狐 (周防中の浦のななふしぎ より再話)


周防国の中の浦から中の関に行くには、田島山の大峠を越えて行かねばなりません。
この大峠の頂上は切り通しになっていて、両側の高い崖の上からは松やクヌギの大木が覆い被さり、昼間でも暗い淋しい道です。


田島山には昔からいたずら狐が住んでいて、夜になると通る人を化かしたり騙したりするのでした。
だから村の人は夜は峠を通らないようにしていました。


さて、ある晩とうべえという若者が、中の関に行って用事を済ませた後、ちょっと飲み屋で一杯ひっかけたので、ほろ酔い気分で峠を登ってきました。
月のない秋の夜更け、とうべえは通い慣れた道を提灯で照らしながら登って行きました。
すると、頭の上からパラパラと松葉が降ってきて、首筋にかかりました。
「ははぁ、また狐が悪さをしちょるな」と思いながらずんずん登って行くと、こんどは砂や枯葉が降ってきて顔にかかりました。とうべいがとりあわないで登って行くと、頂上近くまで来た時誰かが追いかけてくる気配がしました。
とうべいが提灯をかざして後ろを見ると、若い娘が、
「あら、とうべえさに会えてよかった。ご一緒さしてくれやんせ」とにっこり笑いました。とうべえは(こんな夜ふけに、若い娘が一人で峠を越すわけがない)と思いながら、うまく話を合わせて、
「おや、あんたは西の地の花ちゃんか、それとも迫の桃ちゃんか。どうも酔っちょるからようわからんわい」と言うと娘は、
「あらとうべえさ好かん人じゃねえ。よっぱらっちょるの、足元危ないから気をつけしゃんせ」と言って近づき手を握ろうとしました。
相手が狐なら、手を掴まれると危ない、と用心しながら、
「提灯がいるなら持ってもええよ」と提灯を持った左手を出すと、娘は、
「ウチは、あかりは嫌いよ」と、二、三歩飛び下がりました。
やがて峠道は頂上を過ぎ、下り坂になってしばらくして二股に分かれます。娘は、
「とうべえさ、こっちの道が近道よ」と左の道を指さしました。
それは、近道どころか大久保の方へ行く山道です。
「そうか。近道を通っていのうか」とうべいはわざと酔ったふりをしてよろけながら山道に入って行き、
「お花ちゃんか桃ちゃんか、どっちでもええが早ういのう」と、娘の方へ提灯を向けると、チラリと、お尻のあたりに長い尻尾が見えました。
「ああ酔うた酔うた、ウチはまだかいの」
娘は追いついてきて肩を並べました。
とうべえは、提灯を左手に持ち替え、右手で娘のお尻をそっと撫でました。娘はびっくりして、
「とうべえさ、なにするのすけべえね」と慌てて離れようとしましたが、とうべえの手は素早く尻尾を掴んでいました。
「この悪さ狐め、このとうべえを馬鹿にして騙そうったってそうはいかんぞ。今夜こそひっ捕まえて狐鍋にしちゃるきに」と、力任せに尻尾を引っ張ったので、狐は正体を現し、ぎゃあぎゃあ鳴きながら逃げようとします。
力自慢のとうべえは逃がしてなるものかと力を込めて引っ張ります。狐も負けずにいきんだので、尻尾が付け根からすっぽり抜けて、とうべえは、
「あっ」と、尻餅をつきました。
狐は尻尾を取られたまま、キャンキャン鳴きながら山へ逃げて行きました。


さて、次の日の夕方、とうべえがひとりで夕食の支度をしていると、
「とうべえいるかや」と白髪のおばあさんが入ってきました。
「こりゃあ、開作の伯母さんようおいでたな。まあお上りなさんせ」
とうべいは喜んで伯母さんを家に上げました。
「時に伯母さん、今日は何用で」
「なあに、用事はないけどお前の顔が見とうなっての」おばさんは座敷の中を見回して、
「ところでとうべえや、お主やゆんべ峠で狐に会って尻尾を取ってきたそうじゃが、その尻尾、ちょっと見せてくれないかの」とうべえは(はて、ゆんべのことは誰にも話してないのに)とおもいながら、
「ああ、あの尻尾なら戸棚に入れてあるから、今出して見せやしょう。時に伯父さんは近頃達者かのう」
「おお、爺様はまめじゃとも、今朝も田んぼへいっちょったわ」
「そりゃあええことじゃ、伯父さんにも遊びに来てもらってつかさんせ」と、戸棚の中から大事そうに長い紙包みを出して、伯母さんに渡しまた。
「ふっふっ、とうべえころっと騙されたな。尻尾は見事取り戻したぞ」と、狐の姿になって、尻尾を咥えて外に飛び出しました。とうべえは落ち着き払って、
「ばかたれめ、われが狐ちゅうこたぁ直ぐに分かったわい。開作の伯父さんはのお去年の暮れにあの世行きで、どうして田んぼに出られるもんか。その尻尾をよう見てみい、今が盛りの茅の穂じゃ。これからは茅の穂をお尻につけて、仲間に自慢するがええ」と、手を叩いて笑いました。
狐は悔しそうに、「とうべえ、覚えちょれ。必ず尻尾は取り返しちゃるきに」と茅の尻尾を放り出して逃げて行きました。


次の日の夕方、とうべえが畑から帰ってくると、うちの中がめちゃめちゃに荒らされていました。
ぶつぶつ言いながら片付けていると、畔頭(くろがしら)の半兵衛さんが、
「とうべえさ、戻ったかや」と入ってきて、
「こりゃあ、どうしたんかや、盗人でも入ったごと乱れちょるなあ」と驚いているので、狐とのいきさつを話すと、
「さすが力持ちのとうべえさじゃ、ようもあの悪狐に騙されんで尻尾を取ったもんじゃ。こりゃあ豪気なもんじゃ」と、褒めながら、
「それで尻尾は無事じゃったのか、おお、隠してあったか、いったいどこへかくしておったんじゃ」
「なあに、台所の床下に埋めておきました。あそこならよもや狐も気がつきますまい」と言うと、
「なるほどなあ、そりゃぁええとこに隠した。そこなら狐も気がつくまい、これからも十分用心せえよ」と、半兵衛さんは帰って行きました。その晩とうべえは台所で何やらごそごそやっていましたが、夜が明けると何事もなかったように野良へ出かけて行きました。


いつも通り仕事に精を出したとうべえは、夕方早めに帰ってきて真っ先に台所へ飛んで行きました。
そこにはとうべえの思惑通り、一匹の狐が罠にかかってぐったりしていました。
「ざまぁみろ、なんぼ賢い狐でも、人間様には勝てんことが分かったか。われがゆんべ半兵衛さに化けて来たこたぁ先刻見通しじゃ、それを承知で罠をかけたら、まんまとはまりおってこのざまじゃ。と、とうべえは狐を縛り上げて、天井の梁にぶら下げてしまいました。
「さあて、明日は近所の衆を呼んで、狐汁でも振舞おうか」というと、狐は天井からぼろぼろ涙を落として、
「とうべえさ、私が悪うござんした。これに懲りて二度と人間さまを騙すことは致しません。どうか、この度だけは堪えてつかぁさい。うちが帰らんと、五匹の子供が飢えてしまいます。お願いです、とうべえさぁ」と訴えました。
とうべえはとうとうかわいそうになって梁から下ろすと、ついでに尻尾も返してやりました。
狐は「コン」と鳴いて上手にお尻にくっつけると、
「とうべえさま、ありがとうございました。ご恩は孫子の代まで忘れません。このお礼は、必ず家族一同でお返しさせていただきます。と、何回も頭を下げて帰って行きました。


それからは、峠をいつ誰が通っても、狐のいたずらは無くなりました。


とうべえが畑や田んぼで仕事をしておると、夕方に、周りに人がいないのを見て、狐が五六匹出てきて、芋掘りを手伝ったり、田植えを手伝ったりして、健気に働いてくれ、収穫どきには車に取り付いて後押しをしてくれるのでした。
また季節ごとに山菜や、木の実やキノコなどをどっさり家の前に届けてくれたり、まるでしもべのようにとうべえに尽くしたので、村の人々は「とうべえ狐」 と名付けましたが、いつしかこどもらは「とんべえ狐」と呼ぶようになりました。 おしまい。





薬は極力飲みたくないのですが、激痛が有ったり厄介な症状が出たりしたら飲まざるを得ません。
漢方でも甘草が主な薬は気をつけないといけないようです。
脚などの攣りに、芍薬甘草湯が処方されますが、痛んでないときに呑んでも予防効果はないそうで、痛んでから飲むものらしいですね。昨日度々攣ったので飲んだら、今朝血圧が上がっていました。今は攣っていないから飲みません。
痛がっているとき飲んで間に合うのでしょうか?湿布で痛みを抑える方がいいような?
いつもの湿布はすぐ効くし。転げ回りたいほどの痛みは、湿布とバイブレーターで済ませたらそれで良いかも。


もう一種類の漢方は、膀胱炎の頻発を完全に抑え込んでくれているので、脚の攣りの薬に一時変えるのはやめて、ツムラ111だけを休まず飲みましょう。

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