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吾喰楽家の食卓

仲トリ・志らく 

2018年10月14日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

昨日、十日ぶりに隼町へ行った。
前回は歌舞伎だったので、落語を見てからは丁度二週間が経った。
前日まで家事に勤しんだのは、遊びに行くのだから、その分、頑張ろうという気持があった。
元々、今の時期に大掃除を遣るようになったのは、真冬の寒いときより楽だと考えたからだ。
来週は来客があるから、その意味でもタイミングは良かった。

今回の公演は、国立名人会である。
中席が終わった二十一日以降の土曜日か日曜日のことが多く、今月のように、第二週の土曜日とは珍しい。
中席の最中なので、名人会は夜席になったが、このことも、極めて稀だ。
終演の午後九時頃は、家に居れば寝る時間なのに、夜席を見ることにした。
仲トリを勤める、立川志らく師の高座を見てみたかった。

通常、寄席の公演は、前半と後半に分かれている。
その間に“仲入り”と呼ばれる休憩があり、国立演芸場の場合は十五分だ。
また、前半の最後に高座へ上がる噺家も“仲入り”と呼ぶ。
だから、“仲入り”と云った場合、前後関係で休憩のことか、噺家なのかを判断する。
近年、本来の用法ではないが、その噺家のことを仲トリと呼ぶようになり、国立演芸場でも使っているので、私も従うことにした。

名人会だから、錚々たる噺家が出演したが、今回は仲トリの志らく師に絞って感想を述べる。
談志一門の噺家の口演を見た経験は、さほど多くない。
だから、私が知る限りであるが、志らく師は、師匠の芸風を一番引き継いでいる弟子だと思う。
お馴染みの古典落語『寝床』を、持ち時間の三十分を十分も超えて熱演した。
噺の世界に入り込んだ四十分であるが、幕が下りたときは、放心状態だった。

続く

   *****

写真
10月13日(土)の国立演芸場玄関 ・ “仲トリ”の使用例



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