詩(short poems)

赤毛のアン-9 

2018年10月07日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

アンがコーデリアという名前にイメージしたものは何だったのか‥このことを考えたい。拗ねて反発するアンに嫌気がさしたマリラは孤児院に戻すことを強く主張。これでアンがグリン・ゲイブルスに置いてもらえる可能性は絶望的だ。自分の家で反発に合うなんてマリラには思いも及ばないこと。それで本能的・反射的に反発を抑えこもうとしたのは分る。

自分の家で絶対権力者の筈のマリラに対して、アンが実力行使したのではない。アンの赤裸々な真情をマリラにぶつけただけ。マリラといっしょに暮したいって意思表示をハッキリ示しただけ。もっといえば、アンの身を任せたいマリラだって言っているんだ。このアンの意思表示のなんて可愛くて健気なことと私なら捉えるがマシューも私と同じ想いだな。

防衛本能が強い一般の子どもは初めて会ったマシューやマリラを警戒するのが普通。ところがアンはマシューとマリラを全然警戒しないどころか、大好きですよと言っている。このアンの言葉の意味がマリラに伝わらなかったのは理解できる。「私が受入れられてる‥そんなことある筈ない」と想えば老弱男女にかかわらず本能的に警戒を強める。

このことを茂木先生は「マリラの心の歪み」と説く。発達過程においてマリラは歪んだ人間観を植えつけられたんだな。だから他人の言葉を聞いて額面どおりに受け取ることができない。「ありがとう」と感謝されても被害者意識で反応する。被害者意識が酷い人はいるよね?「こんにちは」って挨拶されて怒りだすとか‥。これって可哀相だよね!?

これは赤毛のアンの作者モンゴメリの生い立ちに深い関係があるのじゃないかって私は感じた。検索したら、モンゴメリ自身も幼くして母親を亡くしているのが分った。祖父母に育てられていて、母親と楽しいときを過した記憶がないようだ。父親に引取られたときは継母とうまく行かなくて祖父母のもとに戻っている。祖父母が一番マシだった。

祖父母が一番マシ‥だけどそれ以上ではなかったみたい。文学の才能を引き出してくれたのはこの祖父母だという事実はあるようだ。だからモンゴメリと祖父母とは呼吸が合わなかったと言えそう。幼いときの日々を文字で表わせば祖父母には恩しかなくても、大嫌い!? 笑。その気持ち、私は分るから、モンゴメリを非難する気持になれないんだ。

健康には好いんだけど大キライな野菜とか、健康には悪いけど甘いオヤツを手放せない‥あなた。あはは。いや、分かる。私も同じだもの。だけど発達過程でそういった歪みは直されなければ当人が可哀そうだよ。だってそんなんで自分の家族に悪影響を与え続けていくのだもの。家族不和に至っても少しも不思議でない。悪い種子をまき続ける一生。

こう考えてくるとモンゴメリが祖父母を嫌った原因も家族関係にあったように思える。祖父は上院議員の血筋だって。もしかして貴族の系列?その辺りに原因があったかも知れないねえ。それでココでの話題の「コーデリア」に繋がるんだけど‥。ちょっと長かったかな。( ´∀` ) コーデリアに憧れたモンゴメリ。分かる気がするなあ。

シェイクスピアの「コーデリア」と史実の「コーデリア」と、どちらをモンゴメリがイメージしてたのか興味はあるけど、私の手に余る作業だからヤメテおく。いずれにしてもコーデリアは父王を助けようとした心優しい王女として載っているようです。リボンの騎士をイメージしたのかも知れない、ともあれアンは惨めな境涯から抜け出したかった。

そういったモンゴメリの幼時の体験がアンを生みだした。そしてアンには自分が果たせなかった夢を果たして欲しかった‥。さて、じっさいの「100分de名著」は私をどこへどう導くのか、、楽しみです。(^.^)



拍手する


コメントをするにはログインが必要です

みのりさんへ

猫守さん

悲劇の人生は悲しすぎる、だったら赤毛のアンに幸せを手に入れていって貰わなければモンゴメリには堪らないこと。

幸せはこうやって手に入れるのよ‥って赤毛のアンの生き様を借りて世界中のみんなに紹介していると思いました。

まさにアンはモンゴメリその人だと私も思います。( ´∀` )

2018/10/08 15:35:47

赤毛のアン

みのりさん

赤毛のアンの
心の中は作者の
モンゴメリーの生き方
そのもだったのかもしれないですね

2018/10/08 11:00:16

PR





掲載されている画像

上部へ