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障害者に恐怖をもたらした植松聖の事件 

2018年09月17日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


2016年に19人の障害者を刺殺した、植松聖(うえまつ さとし)の事を月刊誌「創」の10月号にて取り上げていた。 彼の犯罪とは別に注目に値するのが、イラストなどの芸術的センスの高さだ。今月号にも、植松聖の描いた障害者のイメージイラストが掲載されたが、それが僕にはまず眼を引いた。植松の説明によると、【ここに描いたのは、私のイメージする心失社3人です。左から規制をあげて走りまわるもの、歩きながら排泄する者、自分の両目を潰してしまった者です。心失者をどんなふうにイメージしているか描いてほしいと、ある方に言われて描いてみました。】とのこと。● 施設を回って600人殺す植松の事件は障害者を殺害し、さらに彼が障害者に対する差別的発言を大々的に展開したので、マスコミでも報道しにくく、腫物にさわるような対応のまま、うやむやに終わった感の大きい事件だった。いったいこの事件はどのような事件だったのか。 今から約2年前の2016年7月26日未明の事。神奈川県相模原市の障害者福祉施設「津久井やまゆり園」に植松聖が刃物を持って侵入し、入居者ら45人が刺される事件が発生した。被害者のうち19人が死亡、26人が重軽傷を負うという凶悪犯罪に、衝撃が走った。事件直後、植松聖が「施設を辞めさせられて恨んでいた」と話していることが伝えられ、解雇による逆恨みが動機かに思われた。しかしその後、「妄想性障害により他人を傷つける恐れがある」と診断されて緊急措置入院していたこと、尿検査で大麻の陽性反応が出たこと、さらに「障害者を抹殺する」と記した手紙を衆院議長に渡そうとしていた事実などが次々と発覚。障害者に対する差別や偏見、一方的な恨みを募らせていた可能性が浮上した。「障害者は死んでくれた方がいい。その方が家族は楽だ。施設を回って10月までに600人殺す。まず自分がいた施設からやります」 「重度障害者の大量殺人は、日本国の指示があればいつでも実行する」過去、植松はこのように語っていた。このような言葉には、優生思想の一端が垣間見えるとして、ナチス・ドイツの悪行と並べて論じる記事もあった。ナチス・ドイツが主要な敵と位置づけたユダヤ人たちの虐殺もさることながら、数多くのロマ(ジプシー)や同性愛者、そして障害者たちが強制収容所に送られ、殺害された。実はこのような優生思想に基づく国家的な差別と虐待が、日本でも近年に至るまで脈々と受け継がれてきたことを、今回のような凶悪事件を機として私たちはもう一度確認するべきだろう。と、内容は続く。 ● 「開けられたパンドラの箱」ところで、植松聖の犯罪の重さにかんしてだが、19人も殺害したのなら、さすがに極刑が確実視されている。しかし、焦点は「障害者は不幸をつくることしかできない」「障害者を殺すことは不幸を最大まで抑えること」と考える同被告の判断能力の有無だった。月刊誌「創」の10月号では、植松の精神鑑定が異例の延長という事態に至っていることを伝えている。『身柄を立川拘置所に移送して3月から行われていた鑑定は、7月第2週に数日間にわたる都内松沢病院での様々な検査を経て、7月中に終わる予定だった。それが8月に入っても間診が続けられ、どうもそれが8月末まで続くらしい。最終的にくだすべき診断内容について、精神科医がこれは簡単ではないという判断をしているためのようだ』とのこと。「創」編集長の篠田博之氏が、『私ももう植松被告とは20回以上の面会を含め、相当やりとりしているが、かつて12年つきあった宮崎勤死刑囚(既に執行)などよりも精神鑑定は難しいケースではないかと思う』と、書いている。今年、7月20日に「開けられたパンドラの箱」という植松聖(さとし)(28)の手記などをまとめた本が出版された。発行した創(つくる)出版(東京都)は「事件の風化が急速に進んでいる。植松被告の主張をどう否定するか、社会が問われている」と出版の理由を説明している。 「メディアが役割を果たさないまま事件が風化していく現状に、強い危機感がある」。同誌の記事や、被告が生い立ちや犯行状況をまとめた手記などを再構成し、単行本として出版することを決めた。障害者の親などからは、「間違った考えが広まる」と出版中止を求める声が寄せられた。6月には、静岡県立大短期大学部の佐々木隆志教授(61)が約2千筆の署名を携え、創(つくる)出版(東京都)に抗議に訪れた。高齢者福祉を研究する傍らで自閉症の三男(22)を育ててきた。社会的弱者が狙われた事件への関心から植松被告と面会するなかで、出版を知った。 「息子がパニックになるので、我が家で『植松』は禁句。植松被告の主張におびえている」。出版によって被告の考えが広まることに危機感を持ち、静岡駅前で1週間、出版中止を求める署名を募ると、障害者やその家族などから賛同の声が寄せられたという。● 積極的に買っておくべきもの但し、図書館でこの本を購入することを決めたところもあることを、「創」では紹介している。下関市立図書館の西河内靖泰館長からのこのようなメールを紹介している。【この度、創出版で発行された『開けられたパンドラの箱』の本は、うちの図書館でも入れましたし、個人でもアマゾンで注文して入手しました。職員もみて、なんで事前に騒がれたんでしょうか、そんなに問題になるような内容とはおもえませんが、といっていました。】【いつもですと淡々と購入するのが普通なのですが、事前に出版を止めろという抗議があったことがニュースで流れましたので、図書館に入れるのを躊躇するところがあったことは否めません。現に私あてに、いくつかの図書館から問い合わせや相談がありました。私のところでも”どうしましょうか”ときかれましたが、”なんら問題なし”、むしろ、予約も入るし、積極的に買っておくべきものと答えておきました。】 来る10月8日(月曜日だが祭日)午後1時から、新宿のロフトプラスワンにて、「開けられたパンドラの箱」を素材に、相模原事件についての議論を行うことにしたという。出演は、「創」編集長の篠田博之氏のほかに、精神科医の香山リカさん、元やまゆり園職員の西角純志さん、横浜で障害者施設に10年かかわってきた岩坂正人さん、その他関係者とのこと。「創」の記事は最後に「興味のある人はぜひ参加して一緒に考え、議論していただきたい。」と、結んでいる。 参照:【相模原19人刺殺】容疑者の主張は日本に根付く障害者“根絶”思想そのもの!    やまゆり事件の被告手記、説明付きで出版 刊行に抗議も    開けられたパンドラの箱  

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