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吾喰楽家の食卓

出張料理 

2018年09月16日 ナビトモブログ記事
テーマ:男の料理

毎月、風流寄席は、第三土曜日の開催を原則としている。
年に何回か、師匠や店の都合で、第二や第四土曜日になる。
鳳楽師匠の噺は勿論だが、その後の宴席も楽しい。
お開きの後、急いで帰れば、何とか池袋発の最終電車に乗れるはずだが、結構、忙しい思いをする。
間に合ったとしても、終電は混むので、座れない可能性がある。
酔っているのに、電車の中で長いこと立っているのも辛い。
だから、風流寄席の日は、阿佐ヶ谷の生家に泊まることにしている。

風流寄席が終わって阿佐ヶ谷へ着くのは、午後十時を過ぎるので、兄夫婦は寝てしまっている。
翌日に用事があると、早く帰路に就くので、兄と碌に言葉を交わさないことになる。
それでは申し訳ないので、最近は池袋で早めの昼餉を済ませてから、銀座へ行く前に阿佐ヶ谷へ寄ることにしている。
昨日は、庭のピーマンと頂き物の栗を、手土産に持って行った。
一足遅れて買物から戻った義姉は、テーブルのピーマンと栗を見て、エコバックからピーマンを取り出した。
採りたてのピーマンだから、直ぐに使わなくても大丈夫だ。
そして、レジ袋の栗を見て、「〇〇が来るから、栗ご飯を食べさせる」と、云った。

阿佐ヶ谷の兄には、二人の娘がいて、それぞれ嫁いでいる。
自営業に嫁いだ次女は、毎月、中旬の土曜日に、家族三人で実家に遊びに来る。
特に、何週かは決めていないらしいが、風流寄席の日と重なることが多い。
兄夫婦は、毎月、孫の成長を見るのを楽しみにしている。
これは、姪っ子の手柄ではなく、連れ合いの理解があるからこそである。
姪っ子は酒好きだがドクターストップ、連れ合いは車の運転だから飲めない。
従って、食べることが中心になるのだ。

栗の皮の剥くのに、簡単な方法を教えるだけのつもりだった。
それでも、義姉は慣れていないらしく、手が遅い。
兄も苦手らしく、手を出さないので、やむを得ず、手伝うことにした。
剥きながらコツを説明していたら、兄が「女が男に教わるとは、逆だな」と云ったので、思わず笑った。
二人は、「塩味がいい」と云うので、塩と清酒の分量を教えた。
上々の炊き上がりだったが、栗に砂糖をまぶして三時間冷凍する時間が無かったので、わが家の栗ご飯より色が悪かった。
先月に続き、出張料理になったが、皆、喜んで食べてくれたので、手伝い甲斐があった。

   *****

写真
9月15日(土)の昼餉(秋刀魚の握り寿司)と出張料理(栗ご飯)



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