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北軽井沢 虹の街 爽やかな風
北極星
2011年05月23日
テーマ:テーマ無し
最近、節電の効果で、夜空の星がひときわ輝いて見える。家族や友を失った被災地の人たちの目には、星の光が涙でにじんで見える夜もあるに違いない。
岩手県出身の宮沢賢治が作詞作曲した曲の中で広く親しまれている作品に『星めぐりの歌』がある。曲は以下の3番で終わる。
大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ。
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて。
「そらのめぐりの めあて」とは北極星を指す。正式名は、こぐま座α星ポラリス。おおぐま座の腰から尻尾にあたる北斗七星のひしゃくの先端の距離の5倍した位置、またはカシオペア座のWの真ん中の対角線を5倍したところにある、こぐま座のひし形の先端に輝く星だ。
北極星は、ラテン語でStella Maris(ステラマリス=海の星)というように、古今東西を問わず、海上を航海する船乗りや旅行者に現在位置を教えてくれる羅針盤だった。
また、この星は自身が動かず、あらゆる星がこの星の周りを巡ることから、世界各地で帝王の象徴とされてきた。シェークスピアも、戯曲「ジュリアス・シーザー」の中で、「われは北極星のように不動である」とシーザーに語らせている。
東洋においては、全宇宙を司る天皇大帝の表れとされ、古代中国でも歴代皇帝の星と見なされた。また、道教では、宇宙の根源を表す太一と同一視された。
そして、日本においては、古来より、北極星、北斗七星は、天皇家を表す御印の一つとされてきた。天皇大帝という言葉から、古代大和朝廷の族長であったスメラミコトを天皇と称するようになったという説もある。
また、伊勢神宮の式年遷宮に使われる木材など宮家に関する品々には太一と記されることがある。
東日本大震災の後、天皇、皇后両陛下は、被災者を見舞うため、被害が甚大だった東北3県全てに足を運ばれた。移動する自衛隊ヘリの中でも、地震が起きた午後2時46分に黙祷を捧げ、避難所では床にひざをついて避難している人々に話しかけられた。
福島県では、原発半径45キロ圏内の体育館にまで足を運ばれた。また、農産物の風評被害に心を痛め、私費でたくさんの同県産の野菜も購入された。
被災後、宮沢賢治の「『雨ニモマケズ』の詩の気持ちで頑張ろう!」という声をよく耳にする。しかし、賢治は、つらい境遇にある人に、「雨にも負けず、風にも負けずに生きよ」と述べているわけではない。「日照りの時は涙を流し、寒さの夏はおろおろ歩き」、相手に寄り添う姿勢こそが大切だと伝えているのだ。つまり、両陛下が示されたお心づかいこそが大切だと伝えているのではなかろうか。
星空を見上げてみよう。『星めぐりの歌』を口ずさんでみよう。そこには両陛下を北極星に一つ一つがいろんな光を放ちつつ、さまざまな軌道上を異なる速さで動き、時には並んで一緒になったり離れたりしながら仲良く回っている、私たち一人一人のような無数の星が輝いている。
5月20日 産経新聞 コラム 平成志事術
『星めぐりの歌』と北極星 西川りゅうじん より
幼い頃、あのひしゃくの形をした北斗七星を探し、それをもとに北極星を探した事を思い出す。
昭和20年代後半の小学生時代、日本の夜は暗く、子どもたちは夜空に輝く星を見ていた。
一番星見つけた、二番星見つけた、と星を指さしながら家路を急いだものだ。
現在では都会の空に星は見えない。夜は暗くないのだ。華やかなネオンサインや必要以上に光るものが無数にある。それが決して悪いとはいわないが、コンビニエンスストアの出現により、店舗は24時間営業されるようになる。暗闇の夜はなくなり、世の中は明るくなったのだろうか。
今回の電力危機は、私たちの生活を便利に、豊に支えてきたさまざまなものが、再評価を受けることになる。不必要だったと分かるものや、不可欠だったと思い知るものがはっきりすることだろう。その結果、私たちの未来にはどのような生活が現れてくるだろうか。
だが、北軽井沢の上空には、きらめく北斗七星はすぐ近くに見え、羅針盤の北極星を見つけるのはたやすい。日本にも、まだたくさんこんな場所がある。物音一つしない暗い夜。そんな場所で暮らせる幸せを噛みしめている。そして同じ気持ちで自然を愛する仲間がいるという、これ以上、もう何もいらない。
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