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次回作の苦悩と悪夢「告白小説、その結末」 

2018年07月08日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


ロマン・ポランスキー監督の「告白小説、その結末」を、恵比寿ガーデンシネマに観に行った。はじめて行く劇場で、雨も降っており濡れないか心配であったのだが、恵比寿駅から歩く歩道でかなり近くまでいくことができ、そこから2、3分で到着できたのは幸いだった。また、お城のような建物のレストランが見えたり、けっこうおしゃれな雰囲気の中にある映画館だった。見終わって、家に帰ってから劇場の簡単な案内と上映映画の簡単なパンフレットをうちの奥さんにみせたときに、「この”告白小説”って映画、レズビアン映画?」と聞いてきた。確かに、綺麗で魅力的な女性が中年の女性の頬に手をやり、これからキスでもしようとしているかのような写真が載っている。しかし、これはレズビアンとは関係なくて、むしろレズビアンよりはお互いの内面的な部分から互いに覗き見ようとしている、より危険で濃密な関係といえるかもしれない。映画はフランスの女性作家デルフィーヌ・ドゥ・ビガンの小説「デルフィーヌの友情」を原作に、ふたりの女性が織り成す危うい関係を軸に描いたミステリー。自殺した母親との生活を書いた私小説がベストセラーになり、次の作品にどうしても取りかかれない女優作家デルフィーヌの前に、熱狂的なファンだと称する、聡明で謎めいた美しさを持つ女性エルが現れる。まもなくエルは、作家デルフィーヌと共同生活を始めるが、ときおりヒステリックに豹変し、必要以上に私生活にはいりこんでくることから、作家デルフィーヌは徐々にエルに不安を感じ始める。しかし、階段から落ちて松葉杖が必要になり、誰かの力が必要になったときに、エルが作家に自分のいなかでの静養をすすめる。そのいなかに向かうときの車の中で、エルが語った身の上話に興味を抱いたデルフィーヌは、彼女の激しく壮絶な人生を小説にしょうと決意する。しかしその先に、待っていたのは果てしない悪夢だった。デルフィーヌ役はポランスキー監督の妻でもあるエマニュエル・セニエ。エル役は「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」などハリウッドでも活躍するエバ・グリーン。エル役のエバ・グリーンは、最初画面に登場したときに、とても魅力的な笑顔を見せる。この笑顔をむけられたらみんなコロリと彼女の魅力に参ってしまいそうた。その笑顔がだんだん不気味に見えてきたころに、画面から彼女の笑顔は消えヒステリックな表情のみになっていくのが、効果的だった。ロマン・ポランスキー監督は、インタビューで映画の内容にかけて創作者としての苦悩を聞かれている。『映画でもすばらしい作品を生み出したあとはこの物語の主人公デルフィーヌのように苦悩しますか?前作を越えるために何をしようかと?』毎回のように、次はどうするべきか悩んでいます。私がデビューした時代は1年に1本は撮っていましたが、今では3年に1本撮れれば幸運な方です。映画制作が困難な状況ですし、年齢のせいもあります。思い切った決断ができないのです。若い頃のことを思い出します。私は時々キューブリック監督と電話で話していたんですが、彼はこんなことを言っていました。「次回作までの時間が嫌いだ」「何をしていいか分からない」「人生における最悪の時間だ」とね。その時、私にはその意味が分かりませんでした。私も30代の頃は簡単に決断できていましたから。でも今は彼の言葉が身に染みます。参照:女性同士のアンビバレンスな関係を描く『告白小説、その結末』ポランスキー最新作PR:デルフィーヌの友情 (フィクションの楽しみ)  

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