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吾喰楽家の食卓

ローカル線での微笑ましい出来事 

2018年06月05日 ナビトモブログ記事
テーマ:生活

東武東上線は、池袋と寄居を結んでいるが、池袋から直通で行けるのは、小川町までである。
小川町と寄居の間は、ローカル線に乗り換えないといけない。
単線なので、一時間に二本程度しか、電車がない。
七人用の椅子の間に、三対四の割合で、ポールが立っているが、六人で座らせない工夫だ。
ところが、この区間の乗客には、暗黙のルールが存在する。
三人のスペースに二人、四人のスペースに三人が座るので、六人どころか、五人になっている。

先日、三人用のスペースに、この春、高校を卒業した、大学生か専門学校生と思しき男女が座っていた。
そこへ、隣の車両から同級生らしき男の子が来て、二人の前に立った。
後から来た男の子を中心に、何か楽しそうに話が始まった。
小川町から二つ目の駅である男衾(オブスマ)で、座っている二人は立ち上がり、降りようとした。
二人を見送っていた男の子が、突然、女の子の手を掴み、降りるのを阻止した。
引っ張り合いになったが、男の子一人が降りて、ドアが閉まった。

時々、高校生の間で見かける光景であるが、大概はドアが閉まる直前に手を放している。
残された女の子は、何か云いながら、男の子の腕を、何度も平手で叩いていた。
結構、強く叩いていたが、目は笑っていた。
程なく、携帯を取り出し、誰かへ電話をした。
次の鉢形(ハチガタ)で、女の子は降りた。
今度は、すんなり降りられた。

この時間、鉢形で上り下りの電車が待ち合わせをする。
だから、直ぐに男衾へ戻れるのだが、改札で乗り越し料金を払って、出てしまった。
多分、先ほどの電話の相手は、車で迎えに来た誰かで、鉢形へ回るように頼んだのだろう。
事の一部始終を見ていたら、彼らと同年代の頃の楽しい思い出が蘇った。
意地悪をした男の子は、彼女のことが好きなのだろう。
二人を男衾で降ろし、一緒に帰ることに、やきもちを焼いたのかも知れない。

   *****

写真
6月4日(月)の日帰り温泉での昼餉



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