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四月上席初日『宗みんの滝』 

2018年04月02日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

昨日、国立演芸場で四月上席の初日を観た。
一日は、翌月の定席(上席・中席)のチケット発売開始日だから、外出するのは珍しい。
本来は、自宅に居て、パソコンでチケットを取らないといけないのである。
五月の国立演芸場は、上席の公演が無く、定席は中席だけだ。
電車の中でスマホを使って、チケットセンターへアクセスすることも考えたが、思い止まった。
発売開始時点では、トリの柳亭市馬が発表になっていただけで、他の出演者は決まっていない。
早めに国立演芸場へ行けば、窓口で、シルバー料金で安く買うことができる。
売れ行きのペースは遅いはずだから、慌ててチケットセンターで買わなくても、希望の席が取れると思った。

十時のチケット発売開始よりも十分ほど早く着いたので、玄関で待つことにした。
定刻、玄関のドアーが開いた。
「五月中席をお願いします。シルバーで一枚です」
「今年度、いの一番のお客様ですよ」と、パソコンを操作しながら、窓口の女性が話しかけてきた。
「そうですね。でも、今は仕事をしていないので、年度初めは関係ありません。最近、日曜日も月曜日も分からないんですよ」と、応じた。
余り、面白いことを云った自覚はないが、大いに受けた。
声を出して、笑ってくれた。
目論見の通り、五月中席千穐楽の希望の席が取れた。

今回の公演のお目当ては、トリの林家正蔵である。
演題の『宗みんの滝』(そうみんのたき)は、事前に発表していたが、初めて聴く噺なので期待していた。
腰元彫りの横谷宗みんに勘当された弟子の宗三郎が、紀州の殿様のお抱えになるまでの出世話である。
人物と情景の描写は、中々のものだった。
一年半前の銀座風流寄席で、三遊亭鳳楽が口演した『濱野矩随』(はまののりゆき)と似た噺である。
鳳楽の持ちネタか知らないが、師匠ならどう演じるか、聴いてみたいと思った。
実は、四月上席は二回行く予定にしていたが、事情があり三回になった。
今日も、これから国立演芸場へ行くけど、その辺の事情は、別の機会に譲る。

あらすじに興味のある方は、ご覧ください。
http://sakamitisanpo.g.dgdg.jp/souminnotaki.html

   *****

写真
4月1日(日)の国立演芸場玄関と演題

※ 演題の「みん」の字が変換できなかった。偏(へん)は「王」、旁(つくり)は「民」。



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