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カシアス

三つの墓石 

2017年08月27日 ナビトモブログ記事
テーマ:旅の者(新潟・東京・姫路)

もう直ぐ長男に3人目の女の子が誕生する。
次男にも娘が一人、我4人の孫は全て女の子だ。

私は25歳で結婚し、30歳で男の子二人に恵まれたが、
息子たちは結婚してから子供が出来るまで、
5、6年を要し、今、長男は44歳、次男は来月40歳、
それでも、ともかく孫4人なら不満はない。

話は飛ぶが、亡き父から受け継いだ過去帳には
初代は江戸時代の金物屋安兵、
以降6代目の父に至るまで、
代々の息子娘の結婚相手や嫁入り先など、
年代と係累が詳しく記載されている。
尤も、事業をやっていたのは戦前の祖父までで、
父の代からはサラリーマンだから、
自分が○○家7代目と言うのはピンとこない。

10数年前、まだ存命だった父の指示で、
松山のお墓を東京に改葬した。
当時の松山の墓は祖父の代に作ったもので、
石塀で囲まれた敷地には墓石が3体あり、
中央が当家代の墓石、右が祖父母の両親の墓石だが、
左の墓石にはM家・Y家の墓と彫られており、
住職に訊いても当家とのかかわりは定かでない。

父が遠い親戚だろうと言うので、
そのまま移設することにして、
墓石3体を東京の墓地に運び、四つの骨壷を
新たなお墓に収め、法要をしてめでたく改葬は完了した。
しかしながら、万一、M家、Y家の人がどこかにいたら、
急にお墓がなくなったと当惑しないかと
少々気になっていた。

その後、過去帳を詳しく読むと、
当家は3代目、4代目で男子が誕生せず
、M家とY家から養子を貰ったが、
両家は次の代で絶えてしまったと書いてある。
あの墓石は両家に対する祖父の配慮だったと、
改めて納得した。

当家のお墓のことは息子たちに委ねるしかないが、
孫の代は女ばかり4人、愛嬌よく育てて、
それなりの養子をもらう手もあろうが、
東京の墓地は敷地が狭く、3体の墓石でぎりぎり、
4体目は無理なのである。



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墓は

カシアスさん

死んだ人にはどうでもよく、
残された人にとって、必要かどうか、ですね。

2017/08/28 07:20:15

過去帳さえ

さん

過去帳さえ残っていれば、墓石はいらない。

2017/08/27 21:35:30

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