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吾喰楽家の食卓
真打昇進披露公演の千穐楽
2017年05月23日
テーマ:古典芸能
この春、落語協会では、五人の真打が誕生した。
国立演芸場五月中席は、彼らの真打昇進披露公演である。
中席の十日間に、五人の新真打が、二回ずつトリを務める。
今まで、鈴本演芸場、新宿末廣亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場で、披露公演が行われて来た。
国立演芸場が、東京では最後の披露公演になる。
この後、名古屋公演があるらしい。
鈴々舎馬桜(ばおう)の弟弟子である鈴々舎馬るこ(まるこ)は、五人の新真打の一人だ。
馬るこ師は、五日目と千穐楽に出演するが、五日目を観ることにし、チケットを確保した。
その時点で、新真打の他には、出演者が公表されていなかった。
数日後、出演者が発表され、馬桜師が千穐楽の高座に上がることを知った。
その日は、銀座風流寄席の日と重なるが、公演時間は異なる。
急遽、千穐楽のチケットを追加した。
馬桜師は、『歯ンデレラ』を口演した。
後輩の林家きく麿が創作した、新作落語である。
三月の初演の会で聴いているが、会の名前が示す通り、その時が初演だった。
その後、四月の山野楽器落語会などでも口演し、研鑽を重ねたのであろう。
噺の完成度は、更に上がっていた。
マクラを含め、大いに笑えた。
馬桜師の次に、彼らの師匠である鈴々舎馬風師が、『楽屋外伝』を口演した。
楽屋の裏話で、面白くはあるが、落語としての魅力に欠けると思っている。
先日、他界した三遊亭圓歌師も、晩年、この種の噺を高座に上げていた。
十五分の休憩を挟み、クイツキは真打昇進披露口上である。
口上の雰囲気が大好きで、何度見ても飽きない。
馬桜師が、どんな口上をするのかも、楽しみの一つだった。
幕が上がると、下手側から、進行役で兄弟子の鈴之助、惣領弟子で兄弟子の馬桜、中央に新真打の馬るこ、師匠の馬風、協会幹部の小さんの五人が平伏していた。
新真打を除き、下手側から順に口上を述べた。
進行役の鈴之助が挨拶をしてから、新真打を紹介したが、きちんとした口調と、その内容に好感が持てた。
馬桜師も、型通りの口上をした。
最近の口上は、大喜利風が人気のようだが、噺家だから多少のユーモアは許されても、格式は必要だと思っている。
事後、師匠の馬風師は、鈴之助師の進行を褒めていたそうである。
口上の次は、ホンキートンク(漫才)、柳家小さん(落語)、ダーク広和(奇術)と続いた。
ダーク広和は、アサダ二世の代演である。
アサダ二世は嫌いではないが、毎回、同じ話題と奇術で、少し飽きが来ている。
それに対し、ダーク広和は、この日、新しいネタを披露してくれた。
噺家もそうだが、ベテランになると、『〇〇外伝』など、漫談のような噺でお茶を濁している感がある。
その点、ベテランの域に足を踏み入れた馬桜師匠が、新しい演目に挑戦しているのは立派だ。
いよいよ、この日の主役、馬るこ師が、トリとして登場した。
演題の『時そば』は、聴き慣れた噺ではあるが、馬るこ流に終始し、大いに笑わせて貰った。
顔が、大相撲の照ノ富士に似ている。
本人が云うのには、「照ノ富士より年上だから、向うが私に似たのだ」と、いうことになる。
太った人に汗っかきは多いが、馬るこ師も御多分に漏れない。
汗を掻きながら、「汗を掻いているけど、寒いね」と『時そば』で遣って、笑いを誘った。
噺が終わり、盛大な拍手の中、幕は下りるはずだった。
ところが、いつまで経っても、そのままである。
拍手は止まず、平伏していた馬るこ師が、顔を起こし、そわそわ始めた。
そのとき、この日の出演者全員と、この日は出演しなかった新真打の四人が、私服で登場した。
拍手は、更に大きくなった。
小さん師の音頭で、この日二度目の三本締めで、お開きになった。
*****
写真
5月20日(土)の演題と、鈴々舎馬るこ師匠
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