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ある光景　

2017年02月14日
テーマ：テーマ無し

朝のうち晴れで、午後は時々曇り。

遅めに
いつものコーヒーショップへ。

きょうはバレンタインデーだから、
カメラマンは
チョコレート集めに忙しいのか
見当たらない。

駅の改札側に面したカウンターで
ゆっくりアメリカンを味わう。

中学か高校かは分からないが
この寒いのに
相も変わらず短いスカートで
３〜４人の女の子が改札前で
こちらに気づかずヒソヒソ話。

そこへもうひとり
似たような女の子が走り寄り
ひと言報告。

キャー！キャー！という歓声と
飛び上がる女の子たち。

要するに
バレンタインチョコを
好きな男の子に渡せたかどうか、
だったらしく、
無事に貰ってくれたので
心配していた仲間が喜んだ、
という次第らしい。

若さがあっていいねえ、
チョコひとつで
明るい未来が夢見れるなんて。

シニア魔女たちにも
当然あったんだろうなあ、
弾けるあの頃が…

福岡の魔女はブランデー入りのチョコ、
信濃の魔女はリンゴ味で、
北の魔女はホワイトチョコかな…

当時の越後や甲斐では
虫下しのチョコだったような。

ホワイトデーに
倍返し、三倍返しを企み、
腹黒いチョコを渡し始めたのは
社会に出てからだろうから、
花も恥じらう当時の魔女たちも
微笑ましいくらい純粋だったのだろうね。

キャー、キャー言ってた
女の子の中のひとりが
ガラス越しにこっちの顔と目が合った途端、
ギャー！だと、
残りが一斉に振り返り、
揃ってギャー！はないだろ、失礼じゃん。

あぁ、
彼女たちにとってオッサンは、
もはや怪獣でしかないのか。

あと数十年したら
自分たちも海獣になるんだよ、と
教えてやってよ、シニア魔女さんたち。

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