人間観察そして恋そして小説も

218話 壊され損 

2016年12月07日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


タイムマシンまで話に出てきた。どこまで本気なのか皆疑問に思い始めた。さすがの歌麿も。  そんな気配を察したのだろうか、美里は微笑みを浮かべながら、一同を見渡した。  「湯原博士はエポック星では優れた科学者でし た」  皆、美里の次の言葉を待っている。  「タイムマシンも彼の発明です」 「そんなものが本当にあるのですか」  疑わしそうな歌麿に  「彼がエポック星で最後に発明したのがタイム マシンなのです」 「じゃあ、湯原はタイムマシンに乗って未来やら過去 に逃げたというのですか」 「そうです」 「ちょっと待ってください。話がおかしいんじゃあ りませんか、あなたのお話だと湯原博士は地球を 核爆発で真っ新の状態にし、地球制服を企ててい るんでしょ、タイムマシンンで逃げたら、地球を 爆破する意味がないじゃありませんか」 「彼は私達の存在を軽視していません。地球にいれ ば必ず捕まることを予想しています」 「でもあなたのお仲間の方が数が少ないんでしょ」 「今エポック星から私たちの仲間が地球に向かって きています。時間はかかりますが、それでも湯原 一派を一網打尽に出来るほどの数はそろえて向か ってきています」 「だから逃げたと」 「そうです」 「じゃあ地球を爆破する必要はないじゃないですか」 「先ほども言いましたが、止められないのです。た とえ湯原であっても。作戦は動き出し、もう誰に もこの爆破を止めることはできない状態になって しまったのです」 「そんな無茶苦茶な話・・・」  歌麿は絶句した。じゃあ、地球は壊され損じゃないか。  「湯原はそういう男なのです」  美里も悔しそうな表情を見せたが  「でも、事ここに至っては、もうどうしようもない のです」  首を振り、深いため息を吐いた。  続話→ にほんブログ村 心理学 ブログランキングへ    

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