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流老記

明日 

2016年09月15日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

一日中曇天、で涼しい。

あの暑さはどこへ行ったのか、
朝、蛇口から出る水の冷たさに
驚いたりする。

いつものように
いつものコーヒーショップへ。

カメラマンが先に来ていて、
何やら小さな紙を見ている。

よっ、生きてたな、と声をかける。
何、読んでるんだ、と
隣りの席へ。

胃薬の効能書きさ、と
老眼鏡をかけたまま答える。

調子悪いのか?

昔のミルク飲み人形みたいで
食べたり飲んだりすると
すぐに下痢っちゃう。

互いに医者嫌いだから
よっぽどの痛さでなければ
病院へ行かなかったが、
こっちは持病を抱えるようになってから、
定期的に検査に行くので
調子が悪いと、
その都度薬を処方してもらう。

夏バテかもよ、と気休めを言う。

だといいがな、なんて弱気な返事。

もうこの歳だもの
病院で検査すればいいぜ、と勧める。

余命何カ月、なんて言われたら…

いまさら未練などないだろうに、と言うと、
未練はないが無念・残念はある、だと。

だったら病院へ行け。

美人で優しい女医と看護婦の病院、
知ってるか?だと。

一度、死んだ方がいいかも、と言うと
薄笑いを浮かべ
気力と根性で治す、とさ。

こうやって
手遅れで死んで行った年寄りは
ずいぶんと居るんだろうなあ…

若い頃は
早く明日が来ればいい、と思い、
壮年になったら
明日が来なければいい、と思い、
会社を辞めて60過ぎたら
明日は無い、と思うようになった。

眠りにつくとき
明日が当然のように来るとは思わず、
きょうも生きていた、なんて
いつから思うようになったんだろう。

あしたと言う字は
明るい日と書くのよ♪ なんて歌が
昔々にあったような…
ありゃ、ウソだな。



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ハナコおばさん

根無草さん

甲斐・信濃・越後で生まれ育ったら
芯が強いので
長生きするかも。

甲州屋さんなど
猛毒の農薬を浴びても
屁のカッパですからねえ…

ハナコおばさんも
その昔は
トリカブトを間違えて食べても
平気だったんじゃないですか。

そこへ行くと
都会暮らしが長い越後屋なんぞ
賞味期限が一日でも過ぎたら
三途の川まで行ったり来たりの
大騒ぎです。

2016/09/16 23:05:09

うら若き頃、

ハナコおばさんさん

病気をして、昔の医学だったらとっくに死んでいたのに(美人薄命…)、今もこの年になって、生きている…ことが、不思議に思うときがあります。

それでも、当たり前のように、明日は来る、と思っているのですから、人間は「生」に執着しているんですねぇ。

本能かなァ……(^-^;

2016/09/16 16:14:16

阿Qさん

根無草さん

同感、同感です。

明日は無い、なんて言ってるのは
悪い生活習慣への言い訳ですね。

心の奥底では
明日も来る、と信じているのかも。

桃は苗木を買うんですか?
種を蒔いておけば
芽が出るかと思ってました。

2016/09/16 11:50:45

若さは希望

阿Qさん

この歳になると、全てのことが「俺たちに明日はない」に収斂して行きます。
今更、禁煙・酒・パチしたり、健康を気にしても、仕方がないと思ってしまいます。
ダメですね〜・・・
今秋も桃の苗木を7本注文しました:矛盾!

2016/09/16 08:20:21

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