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神様の思し召し 

2016年09月03日 ナビトモブログ記事
テーマ:コメディ

映画ファンの皆さん、おはようございます!

映画監督で脚本家の松山善三さんが死去(91歳)。
作品には「名もなく貧しく美しく」、「典子は、今」など。
木下恵介監督の「二十四の瞳」の助監督をしていて、
主演の高峰秀子さんと結婚。
おしどり夫婦として有名でした。合掌。

今日の映画紹介は上映中の
「神様の思し召し/GOD WILLING」。
2015年の東京国際映画祭で観客賞を受賞。

主人公は、目に見えるものだけを信じる医師と、
見えないものを信じる神父。
神に心臓病は治せないし、医師に人生は治せない。

キャッチコピーは
”真逆の立場で人を救ってきたふたりが
出会って見つけた、人生の宝ものとは…?”。

今日も完璧なオペで、患者の命を救った
心臓外科医のトンマーゾ(マルコ・ジャリーニ)。

患者の家族に、”おぉ 神よ”と感謝されるが、
”神などいない私の力だ”と、うそぶき、優秀だが、
傲慢なうえ、その毒舌で周りからは煙たがられていた。

家に帰れば妻・カルラ(ラウラ・モランテ)とは
倦怠期で長女はサエない男と結婚。
それでも、長男が医師を継いでくれれば満足……。

ところが、その息子が
”医者はやめた。神父になるよ。”と宣言。
”何だと”怒るトンマーゾ。

息子がピエトロ神父(アレッサンドロ・ガスマン)に
“洗脳”されているとニラみ、
彼の前歴を調べると、前科があり、
”前科者、正体を暴いてやる”と教会に探りに行き、
”お助けを、私は職も無く、天涯孤独で…”と
助けを求めるふりをして、神父に接近する。

接近したはいいが、神父に家を訪問すると言われて、
あたふたとニセの家族をでっちあげる。
このニセ家族のいかにも臭い芝居が笑えました。

弟が知恵遅れでと娘のムコに演じさせ、
看護婦に妻役を頼むが、暴力をふるわれていると
言う設定に、普段いびられている看護婦は
この時とばかり、トンマーゾをマジで殴りつける。
まぁ、このシーンは笑えましたね。
で、何とか神父を誤魔化すが。

ところが、ある日、息子の部屋へ行った時、
”父さん、紹介するよ”と息子に言われてびっくり仰天。
それもそのはずそこには、神父が鎮座しているではないか。

正体を見破られたトンマーゾ。
”ついた嘘の償いは教会の修繕だ”と、
神父の修繕作業を手伝わされる。

”息子を神父にはさせん!人々を救うのは医師だ!”、
”人々を救いたい、その想いは神父も同じだ。”、
”私は間違っていたのか?”
”息子への想いは本物だろ”と、

ケンカしながら一緒に仕事をするうちに、
何となく親しくなる二人。

傲慢なトンマーゾが起こす、ドタバタ喜劇は
抱腹絶倒!しかし、笑だけではないところがこの映画。

トンマーゾは神父とやり合いながら、
自分の生き方を見直し、人生の新たな側面を見つける。

ラストシーンで洋ナシがポトリと落ちるのを見た
トンマーゾは悟りますね。
私達は”神様の思し召し”通りに生きているのだと。

洋ナシが落ちるまでの伏線が映画のテーマ。
タイトルの”神様の思し召し”の通り、そうなんだと!

監督・脚本:はエドアルド・ファルコーネ。



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おはようございます!

yinanさん

村雨さん、

傲慢なのは自信のなさの裏返しだと思います。
仕事のできる人は謙虚で親切で、頭が低いですね。

主人公が、自分の信条に疑問を持ち、
見えないものにも価値があると思った時に
彼は次のステップに進んだのでしょう。

沙希さん、

コメディ映画だけど、ちょっと神様で
まぶしてあったので味がありました。

映画のラストシーンは衝撃的でしたが、
見終わった後に、清々しさが残る映画です。

2016/09/04 08:36:54

面白そうですね

さん

これは観てみたいと思いました。
今月は「怒り」も「真田十勇士」もあるし、シネマ歌舞伎もあるので、忙しくなりそうです。

2016/09/03 09:40:23

傲慢な医者

さん

ここ数年、傲慢でない医者に会ったことがありません。治らないは、治せないことでもあるのだから、謙虚になればいいのに。

で治らない患者は見たくもないのです。

映画、観たくなります。

2016/09/03 08:52:06

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