ウイールマン

AMIGO 

2016年07月08日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

アミゴ エドガルド (アミゴはスペイン語で友達)
3年以上、彼と一緒に走っている。

コロンビア出身。
年は2歳くらい若いのだろうが、やはりもう70歳に近づいている。
今はパートで、近くの病院の看護師として。

最近までランキング上位にいたが、持病の喘息で今はレースは出てはいない。
しかしいつもトレーニングには出てくる。

喘息で、調子が悪い時でも、そんなそぶりは全然見せない。
トレーニング最後のスプリントでも、決して弱音をはかない。

最終スプリントの後、話しかけても話も出来ないくらいだ。
息絶え絶えで、ゼイゼイして、今にも倒れそうな、、、、

こちらが好調、あちらは不調でも、負ける事がある。

     “決してねおあげない、すごい奴” 
 
同じはしる仲間として、エドガルドが頑張るから、こちらも走る。

そんなエドガルドが、4月のトレーニングライド中、クラッシュ。
前を見ていなかったのだろう。
後進してきたトラックにぶつかって、落車。

すぐ立ち上がり、走り出すが体中すり傷だらけ。落車した時にできた擦り傷。
ジャージーは破れて、擦り傷がはみだしてきてる。

そして2週間後。 なんとエドガルドが、今度は交通事故にあった。
後ろから来た車にぶつけられ、なんとルーフまで跳ね上げられた。

幸いにも、ルーフにとどまれて、地上にたたきつけられなかったようだ。

怪我の具合は手の骨折と、後はもろもろの打撲傷。
かなりのダメージを受けた。
もうエドガルドと一緒に、走る事は出来ないだろう。

最近皆のクラッシュが続き、トレーニングに出てくるライダーもまばらだ。

今日も走りに行く。

もしかしたら誰も来てはいないかも。

走り出し、前方よく見ると、なんとエドガルドらしき人影。
近づくと、なんと、、、エドガルドが楽しそうに走っている。

帰ってきたんだ、我アミゴ エドガルド。
怪我は完治してはいない。
ゆっくり走ってる。

向かい風が強い。

先頭に立つ。

風に向かって、彼を引っ張りゆっくり走る。

アミゴ エドガルドは、強い向かい風の中、後について走っている。

昔一緒にトレーニングライドを始めた時、お互いにライバル意識。

負けまいと競争していた。

ライバルがいなくなるのは、とても寂しい。

そして今は互いに助け合う時。

怪我で休んでいるチームメイト達、みんなまたいつか走り出すだろう。



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