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『かにみそ』の旨さと、もう一つのオミソ 

2016年03月29日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

「かにみそ」とはなんともうまいタイトルをつけたものだ。このタイトルでホラー小説の大賞を取った作品なのだから読むまえから想像力を膨らませてくれる。主人公の感じる気だるい日常と、そこにすべりこんできた蟹との交流が面白い。また文章が上手く何度か読みすすめるのを止めて、繰り返し部分的に読み直し、その文章の味わいを堪能したものだ。さらに登場人物も絞られていて、ストリーも無理なく頭に入ってくるからありがたい。ただ、蟹が主人公以外の人間には、とても残忍なのに、主人公だけには無条件に優しいのが、不自然な感じがした。でも結果的に今後も読んでみたいとおもわせる作品だった。そして、その「かにみそ」の文庫本にはもう一遍の「百合の火葬」という約100頁の小説が。かにみその面白さに比べてこちらはまさにオミソだった。主人公の 名前は忍と言う。忍には、女性に大竹しのぶもいれば、男性には坂上忍もいる。つまり忍は性別がどちらにもとれる。この主人公・忍は男なのか女なのか、読んでいて途中までなかなかわからない。そこからぼくはイライラした。ストーリーも突然あらわれた母親のような人物、さらには意志を持って何かをしでかしそうな『百合?』にも気持ちは入っていかなかった。まあくどくどつまらなさを嘆いてもしょうがない。とにかくこの作家は『かにみそ』という傑作を書ける作家ということで今度また読むであろう別の作品に期待したい。

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