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吾喰楽家の食卓

カラス 

2016年02月12日 ナビトモブログ記事
テーマ:男の料理

久し振りに吾喰家の食卓になった。
落ち着いて食べられる点は良いが、賑やかな食卓が続いた後だから、一人の食卓は寂しい。
でも、一人暮らしも七年目だから、直ぐに慣れるはずだ。

当てもなく、スーパーへ行ったら、食べ切りサイズのカラスがあったので、買うことにした。
一般にカラスと云えばフグの一種のことで、カラスフグとも云う。
また、カレイにもカラスカレイという種類がある。
今回のカラスは、クロムツのことだ。
単身赴任していた魚津では、カラスと呼んでいた。
ムツも高級魚だが、クロムツは更に高い超高級魚だ。
富山湾で獲れたカラスが、地元漁港に水揚げされる魚津でも、高かった。
もっとも、今回の魚は、カラスとしては小振りだから、さほど高くはない。

隠語で大麻のことをカラスと云うらしい。
インド語の発音が、カラスに似ているのが語源だという。
警察用語では、外観の色から巡査のことも、カラスと云うらしい。
古典落語にも、カラスが登場する。
江戸時代は、再生文化が発達していた。
紙を再生するのに、細かく分別していた。
その中で、黒い古紙をカラスと呼んでいたのだ。

塩焼きで、食べることにした。
腹の始末をしていても、内臓が臭くないので、鮮度は良さそうに思えた。
塩を振り、少し放置してから焼いた。
サンマほどではないが、直ぐにジュクジュクして来た。
焼き立てを、頬張る。
口中に上品な旨味が広がった。
魚臭さはない。
小骨もないから、食べ易い。
脂があるからか、焼いても身が固くならない。
一合の酒を半分も飲まない内にカラスを完食した。
特定の誰かをイメージしてのことではないが、魚好きの相手と一緒なら、もっと旨いだろうなと思った。

   *****

写真
2月11日(木)の夕餉



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SOYOKAZEさんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

良いタイトルが思い浮かばなかったので、中身不明の「カラス」にしました。

塩焼き用に捌いてあるのも、売っていましたよ。
でも、腸を抜くぐらいは簡単だし、翌日は生ごみの日だから、自分で遣ることに。

器が拙かったですね。
尚更、アジに見えます。

2016/02/12 09:50:50

物知りですね〜

さん

おはようございます。

タイトルを見て「カラスが、寒冷紗越しにのらぼう菜でも突くのかしら?」などという、超貧困なイマジネーションを持ってクリックしました。

通称や隠語も含めて、カラスにそんなに沢山の意味があったとは、初めて知りました。

小ぶりだと、遠目では鯵の塩焼きのように見えますね。
私は、一匹の魚を買う時は、「塩焼き用に」とか「三枚に下ろして下さい」とか言っています。

昔、家族で、マス釣りに行った時だけは、自分でやりましたが。(笑)

美味しそうですね♪

2016/02/12 09:35:49

喜美さんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

魚は地域名がありますので、難しいですね。
また、魚津ではアカムツのことを、魚神(ぎょしん)と呼んでいました。
同じ富山でも、ノドグロと呼ぶ所もあります。

ムツの脂は、サンマとも、ギンダラとも違う、上品な味ですね。

2016/02/12 08:44:33

からす

喜美さん

初めて聞きました
私の育ったところは 黒むつは唯むつと言います駿河湾に取れたのでしょうか真新しいのが何時でもある位
冬が脂も乗っておデブちゃん 我が家はうす甘く煮ました人数が多いので焼き魚は少なかったです 

2016/02/12 08:23:17

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