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ロバに乗って…　

2016年02月09日
テーマ：テーマ無し

朝から晴れ。

きょは
何だかんだで９千歩強、だが
それほど歩いた実感がない。

スマホの万歩計だが、
電車に乗っているときも
ガタンゴトンのたび、１歩とか
計測しているのじゃないだろうか。

まあいいか、そんなことは、
小さいことだわさ。

人生のカウントダウンが始まると
小さなことが気になりだすようだ。

カウントアップが終わり
カウントダウンが始まったのは
いつ頃からか思い浮かばない。


いつものコーヒーショップで
Ｓ君と雑談していると
横の席で
３０代ぐらいのサラリーマンらしい男が
上司らしき相手に携帯で抗議していた。

段々エスカレートしてきて
声が大きくなる。

Ｓ君と二人で
彼の顔を睨みつけ、
言葉を出さずに、ウルサイ、と言う。

気がついたのか
こちらの方を見るとすぐ
うつむいて小声で話し始めた。

こいつは、無能だな…と
Ｓ君に向かい、笑いながら言い放つと
Ｓ君も笑いながら頷く。

なあに、聞こえたって構わないわさ、
会社の恥を大声で言うバカな社員の方が
悪いんだわ。

傍若無人な人が増えてきたような、なんて
他人のことは言えないなあ…

そそくさと
隣りのサラリーマンは席を立ち
出口付近でこちらをチラ見したが、
頑張れよ無能社員、とエールを送る。


Ｓ君に、
持ってけドロボー合コンじゃなくて
昔の業界仲間を集めて
同窓会的なことはできないのか、と言うと、
いやあ、それは無理だわ、
貸したの借りたの、踏み倒した、のが
あるからなあ…なんて
お前のことだろ、と返す。

それに
スタイリストとかメークとか、
モデルクラブのマネージャーとか
今じゃ妖怪の類だから
持ち帰られたら生きて帰れないぜ、だと。

思わず頷いた自分が情けない。

あの頃の仲間たちはみんな、
白馬に乗った王子様と
ガラスの靴をはいたお姫様だと、
少なからず思ってた節があるわさ。

まさか
ドンキホーテになるとは…

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