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病は気から…　

2015年11月03日
テーマ：テーマ無し

朝のうち
ところどころに雲、のち快晴。

晴れていると
出歩きたくなるから、
まだ気力が残っているのか。

いつものコースで
いつものコーヒーショップへ、と言いたいが
行き帰りはバスで楽をする。

祭日のせいか、店内は混んでいる。

それでもすぐに席が空き
灰皿を持って座る。

しばらくして
カメラマンが、よっ、と言いながら
向かいの席へ。

顔色、良くないね、なんて
嬉しいことを言ってくれるじゃないの。

下痢か？便秘か？、なんて付け加えるから、
お前はダメなんだよ。

正露丸をヒマシ油で飲むといいぜ、なんて
地獄の療法をさりげなく言う。


雑談をした後、
今度、あるグループが鎌倉へ行くんだけど、
同行して
スナップ写真を撮ることになったんだ、と
うつむいて話す。

ほう、それは楽な仕事だな、
季節もいいし、紅葉も見ごろだろ、と応える。

そこで頼みだが、
鎌倉を題材にした俳句を
五つばかり作ってくれないか、って
オイオイ撮影に行くんだろ、と驚く。

詳細を聞くと
俳句の同好会的なグループが吟行をやり、
最後に横浜のホテル・レストランで
俳句の発表をするらしい。

そのとき
カメラマンも何か一句、
と言われたときのために用意したいとのこと。

俺は素人だし
お前は文章で食って来たんだから
俳句の一つや二つワケないだろ、って、
俺だって素人だよ。

世話係の女の子が可愛いの何のって…

なんだそれが目的じゃないか、エロ爺い。

彼女が一目惚れするような句を頼むよ…

無理無理、出来るわけがない、
絶対ムリ！

出来上がったら携帯に頼む、
ギャラは正露丸とヒマシ油…


ああ、
平成の円空が芭蕉になったか、
けれど
おかげで少し元気が出たかな。

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