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十兵衛の奮闘記
薮入りの日は大忙しでござった!
2015年01月23日
テーマ:テーマ無し
先週の1月16日は、薮入りの日で、昔は住み込みの奉公人がお休みを取れる日でしたが、手前はこの日は大忙しだったのでござる。と申すのは、この日は地獄の釜の開く日なので、地獄絵のご開帳があり、二つの寺院で、地獄絵解きを行ったからでござる。午前中は、門前仲町の法乗院(えんま堂)で2回、午後は川崎の武蔵中原の安楽寺で2回絵解きをおこなったのでござるが、この日は、薮入りということで、二つのお寺のどちらもお立会いの方が多く、特に法乗院では、「東京三大閻魔巡り」という観光ツアーのお客さん30人ほどが団体でお越しになられたのでござる。(注:東京三大閻魔とは、法乗院とコンニャク閻魔で有名な小石川の源覚寺、新宿の太宗寺の閻魔大王でござる)今回はお立ち会いが多いので、こちらも特に気合を入れて絵解きをおこなったのでござるが、三途の川のところで、「濡れ衣を着せられる」と言う意味を説明したら、皆さん「なるほど、そうだったのか!」と納得顔をして頂き、手前もやり甲斐を感じたのでござる。(注:罪深き亡者は、三途の川の深瀬を渡らせられるので、経帷子がズブ濡れとなるから)。午前中2回絵解きを行い、作務衣のまま、押っ取り刀で、武蔵中原に向かい、13時30分と15時30分の2回、安楽寺の地獄絵11幅の絵解きを行ったのでござる。ここでも、多摩文化懇話会の会員の方が、お越しくださり、こちらも盛況でござった。ここでは3年続けて必ず薮入りの日には、絵解きを行っているが、今までの中では一番のお立会い数で、本堂の客殿が一杯になるほどでござった。又、東京新聞川崎支局の新聞記者もわざわざ取材に来られ、翌日の新聞には、添付の写真のような記事が掲載され、その場の雰囲気はそちらをご覧頂ければ、一目瞭然でござる。いずれにせよ、今回地獄絵解きの手応えを感じたので、これを契機に、更に学習・研鑽し、絵解きを続けて行きたいと思っておりますので、今後共よろしくご支援の程お願い申し上げます。尚、ご興味ある方は、ご連絡くだされ。手前所有の地獄絵がありますので、それを持参して地獄絵解きにどこにでも参上つかまります。(完)
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